『炭水化物抜き』 『糖質制限』 『糖類ゼロ』 という言葉をよく耳にしたり、あるいは商品に書いてあるのを目にしたりしますよね。 『炭水化物』『糖質』『糖類』この3つの言葉の違いご存知でしょうか? ○ 炭水化物 「糖質」と「食物繊維」の総称で三大栄養素の一つ。 糖質の多くは分解されエネルギーとして利用される。 食物繊維は体内で吸収されず、エネルギーにはならないが血糖値の上昇を抑えたり、腸内環境の改善の働きがあるため健康には重大な役割を持つ。 ○ 糖質 デンプンなどの多糖類、砂糖や乳糖の二糖類、ブドウ糖や果糖といった単糖類の総称。 糖質は素早くエネルギーに変わり、体を動かしたり、脳を働かせる。 ○ 糖類 二糖類と単糖類の総称。 摂取後すぐに吸収されるため、血糖値が上がりすぐにエネルギー源になるが、血糖値の急激なアップダウンを避けたい方や糖尿病の方は制限した方が良い。 『炭水化物抜きダイエット』は摂取エネルギーが減るので痩せますが、上記で説明した通り「炭水化物=食物繊維+糖質」です。 炭水化物を制限すると、食物繊維不足で便秘になりやすくなります。そして糖質不足でエネルギー源が無くなり、代わりにタンパク質をエネルギーに使われてしまうと筋肉量が減少してしまうリスクがあります。 さらに炭水化物(ご飯やパン)を抜くことで、その分おかずが増えて塩分量や脂質の摂取量が増えます。すると高血圧や動脈硬化などのリスクが高まるので注意が必要です。 体重を減らしたいという場合には、食事を制限するよりもジュースやお菓子を控えるのが一番です。 特にジュースの多くに「果糖ブドウ糖液糖」というものが含まれています。上の説明で言うと「糖類」に分類されます。これは摂取後すぐに吸収され、血糖値が急上昇します。 それに比べて米は食物繊維が含まれており、ゆっくりと吸収されていくため血糖値の上昇も緩やかです。そして噛むことで満腹感を得られるため、米=ダイエットの敵 ということはありません。 むしろ飲むことで健康面のメリットがほとんどないジュースの方がむしろダイエットや健康の敵だと言えます...。 日頃、甘い飲み物をよく飲む方は水やお茶に変えることで、ダイエットにもなりますし、健康面でもいいでしょう!