【熱中症②】暑さ指数とは?ただの水ではNG

 

「暑さ指数(WBGT)」と「熱中症予防指針」

熱中症予防のために、「どのような温度環境でどのように過ごしたらいいか」という指針となるものが2つあります。

ひとつは、温度の指標となる「暑さ指数(WBGT)」と呼ばれるもの。アメリカにおいて提唱された指標で、気温・湿度・輻射熱という3つの要素から算出します。

もうひとつは、日本生気象学会による「日常生活における熱中症予防指針」です。WBGTによる参考温度を基準に、危険度の目安と日常生活をおくるときの注意点などを示しています。生活や外出などの参考にするといいでしょう。



◆ 暑さ指数 31以上 : 危険
〈全ての生活活動で起こる危険性〉
高齢者においては安静状態でも熱中症を発症する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内へ移動する。


◆ 暑さ指数 28〜30 : 厳重警戒
〈全ての生活活動で起こる危険性〉
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。


◆ 暑さ指数 25〜27 : 警戒
〈中度以上の生活活動で起こる危険性〉
運動や激しい作業をする際は、定期的に十分な休息をとり入れる。


◆ 暑さ指数 25未満 : 注意
〈強い生活活動で起こる危険性〉
一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発症する危険性がある。




急に暑くなった日は要注意

人間の身体には、もともと環境への適応能力が備わっているため、暑い環境でも数日過ごすうちに自律神経の働きがよくなり、汗を上手にかけるようになったり、体温調節ができるようになっていきます。

ただ、涼しい日が続いた後に急に暑くなった場合などは、からだがまだ暑さに慣れていないことで、うまく適応できずに熱中症になってしまうのです。そのため、梅雨の晴れ間など急に暑くなった日は注意が必要です。




室内で起こる熱中症も多い

熱中症と聞くと、炎天下でスポーツをしたり、無理な作業をしたりすることで起こると考えている人も多いでしょう。しかし実際には家庭内で、日常生活の中で起こる熱中症も多くあります。
特に高齢者や乳幼児は、エアコンのない室内や風通しの悪い場所にいると、あまり動かず静かにしているときや、寝ているときなどにも熱中症を起こす危険もあるため、気をつけましょう。こまめに室温を測り、風通しや服装に注意して過ごすことが大切です。



エアコンを賢く活用する

エアコンをつけて温度設定していても、センサーの場所や感度によって設定温度が正確ではないこともあります。人が過ごしている場所の気温が正しく測定できるように配慮し、室内の人数や行動、服装などにあわせて温度を設定しましょう。目安としては、28℃を超えないように設定しておくと安心です。

エアコン使用時は、冷風が直接人に当たらないように注意が必要です。冷気は部屋の下のほうにたまりやすいので、扇風機などを利用して風を動かすと、あまり室温を下げなくても涼しく過ごせます。カーテンやすだれなどで直射日光を遮る、冷気を外に逃がさないなどの工夫もエアコンの効果的な利用につながるといえるでしょう。





こまめに水分補給を

汗をかくと体内の水分と塩分も失われます。
それによって血液の流れが悪くなり、脳や身体の隅々にまで酸素や栄養が届きにくくなるため、筋肉のけいれんや頭痛などが出たりします。
予防するためにはこまめな水分補給が不可欠ですが、水分だけを摂ると塩分が不足して血液が薄い状態になってしまうため、塩分も一緒にとることが必要です。

目安としては、コップ1杯(200ml)の水に、ひとつまみ(0.2g)の塩を入れた塩水か、ナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンクがよいとされています。

ここでもう一つ注意なのが糖分です。スポーツドリンクには糖分(甘味料)が多く含まれています。飲み過ぎてしまうと糖分の過剰摂取になり体重の増加に繋がります。スポーツドリンクは結構甘めに作られているので、水で薄めて飲むのもいいでしょう。




のどが渇かなくても飲みましょう

脱水症状のサインとして、のどの渇き、汗や尿の量が減る、尿の色が濃くなるなどの症状が挙げられますが、軽い脱水状態ではのどが渇かないこともあります。特に高齢者は脱水症状が進んでいても、のどの渇きを感じにくいことがあるため、飲みたいと思わなくても外出や運動、入浴、睡眠などの前に水分をとり、後にも摂ることを心がけましょう。

ただし、高齢者は水分の摂りすぎによって心臓に負担がかかることもあり、注意が必要な人もいます。持病のある人は水分のとり方について主治医に相談しましょう。




利尿作用のある飲み物に注意

飲むものは水、麦茶、塩水やスポーツ飲料などが望ましいでしょう。カフェインを含むお茶やコーヒー、アルコールを含む酒類には利尿作用があり、かえって脱水症状を進めてしまう危険もあります。利尿作用のあるものは飲み過ぎないよう注意が必要です。


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