今回は、意外と知られていない筋肉の働きについてご紹介します。
筋肉は、動くためのものではありませんよ!!
筋肉の種類
筋肉は、からだのさまざまな器官を動かす働きをし、3つに大きく分けられます。 ・骨格筋→体を動かす筋肉 腹筋、背筋などがあります。自分の意志で自由に動かせる筋肉です。 特徴:急速に運動することができるが、疲れるのも早い。 ・平滑筋→胃・腸・血管などの筋肉 胃や腸を動かしたり、血管を収縮、拡張させ、自分の意思で動かしたり、止めたりすることはできません。 特徴:ゆっくりと長時間の運動ができる。 ・心筋→心臓の筋肉 心臓のみにある筋肉です。自分の意思とは関係なく一生の間、規則正しくはたらき続けます。 特徴:おだやかに動いたり激しく動いたりすることができる。
筋肉の付き方
運動をする ↓ 筋繊維が切れる ↓ タンパク質などで筋肉が補修される ↓ 補修されたことにより切れた筋繊維が以前よりも強くなる これを繰り返すことにより筋肉が体に付きます。 筋繊維の束が大きく切れてしまうことを肉離れと言い筋肉痛とは違います。
き方筋肉の働き
筋肉の働きは体を動かすだけではなく 色々な働きを持っています。 ・体温調節 寒いときにからだがブルブルとふるえるのは、脳の命令による筋肉の体温調節機能です。筋肉をふるえさせたり血管の収縮を行うことにより、熱エネルギーを作り体温をあげています。 男性よりも女性の方が冷え性、寒がりなのは筋肉量の違いなどが挙げられます。 ・血液の循環のお助け ふくらはぎは、第二の心臓ともいわれています。筋肉を縮ませることで血管を圧迫し、血液を押し上げて心臓に血液を戻すポンプのようなはたらきもしています。 長時間同じ姿勢でいるとポンプ機能が低下し余分な水分を心臓に送り戻す力が弱まり、 むくみに繋がることもあります。 ウォーキングなどをし適度に筋肉を動かすのがオススメです。 ・骨を強くするはたらき 筋肉が動くことで骨は刺激を受け、骨の密度が増して強くなります。筋肉を動かさないと骨も弱くなっていくので骨折しやすくなってしまいます。 ・ホルモンの産生 骨格筋が産生するホルモンの主な役割には、筋肉や骨の形成や再生、抗炎症作用、糖質や脂質の代謝への関与、心筋細胞や血管内皮細胞の保護などがあります。
最後に・・・
下半身の筋肉が衰えれば、歩行時安定性が無くなり転んでしまい最悪は骨折をしてしまったり・腹筋低下すると腰に負担がかかり腰が痛くなってしまいます。 筋肉は、動かす他に体温調節・血液循環を助ける・骨を強くする・ホルモン生産などたくさんの働きをしてくれます。 筋肉を衰えさせないためにも日頃からトレーニングやウォーキングなどをしましょうね!!
次回
次回は、握力や下肢筋・体幹筋などの全身の筋力低下が起こる【サルコペニア】について書きます!! 高齢者で家ではなく若者にもなりうるものなので注意です!!