前回は産後うつとマタニティブルーの違い、産後うつの原因について紹介しました。 《前編》 今回はその対策方法と、実際に来院したママさんに言われたことをご紹介します。
産後うつの対策方法
産後うつかな?このままで大丈夫?と不安に思ったら、下記の対策法を参考にして見てください。 【まずはできるだけ手を抜いてみる】 初めての育児となると分からないことばかりなので、育児書に書いてある通り、人から聞いた通り、なんでも赤ちゃんのために完璧にしなくてはと思ってしまいがちです。ですが、妥協できるところは削って、できるだけ完璧にしなくてはという風に思わないようにしましょう。 育児をしながら家事を完璧に行うのは誰にとっても難しいことです。初めから一人でスムーズにこなせる人はいないので、上手く出来ないことばかりでも心配しないでください。 はじめての育児なら、まずは赤ちゃんのお世話ばかりで家事はおそろかになってしまっても仕方ありません。 ・今日は夕飯の支度ができなかったら宅配サービスを利用しよう! ・今日は掃除や片付けができなかったので旦那さんには我慢してもらおう! ・今日はお風呂掃除ができなかったのでシャワーで我慢しよう!など。 家族の方にも理解してもらえるよう相談してみましょう。 溜め込まず、早めに相談するのも大事です。 上手に手抜きができるようになれば、精神的な負担も少しは減るはずです。 また、負担が大きいことは実母や義母・家事代行サービスなどを利用してみるのも一つの手です。 甘えられるところは人に頼むようにして、やらねばならないことを減らして育児に専念しやすい環境を作っていきましょう。 【睡眠時間は確保する】 赤ちゃんの夜泣きがひどくて睡眠時間が確保できない場合は、実家や義実家・赤ちゃん預かりサービスを利用するという人も増えています。 赤ちゃんを他所に預けることができれば、一人の時間も確保しやすくなります。 「他人様に預けるのは申し訳ない…」 「できるだけ自分でお世話してあげたいと思っている…」 と考えてしまいがちです。 でも、どうしてもというときに、こうした手段があると知っておくだけでも気持ちが軽くなるかも知れません。また普段育児を頑張っている自分へのご褒美として考ることができれば、きっと精神的な負担も軽くなるでしょう。 【産婦人科など公的機関に相談する】 育児に関して不安なことや相談なことがあれば、些細なことでも産婦人科などの公的機関に相談してみるといいでしょう。 公的機関に相談することで、本やネットとは違った生身のアドバイスを受けることができます。 また、悩み相談も受け付けているので利用するのもお勧めです。 児童館などへ赤ちゃんと出かけてみるのも良いです。ベビーマッサージの講座など参加できるイベントがあるのでリフレッシュも出来ます。同じ月齢の子供を持つママとも出会えるので悩み相談が出来ます。 【育児本やネットは参考程度に】 はじめての育児は何かと不安がつきもの。 そのため、育児本やネットの記事を鵜呑みにしてしまうという人もいるでしょう。 育児本やネットの記事は、あくまで参考程度に利用しましょう。 とはいえ、何が正解か初めての育児ではわかりません。 育児のやり方などは一人ひとり違います。色々やっていかないと気付かないことが多くありますが、一つの意見だけに捉われず、自分の悩みにあった別の対処法を誰かに相談したり、探してみましょう。