ただの頭痛ならわざわざ病院へ行かなくても市販の鎮痛薬を買って飲めばよい、というのが日本において一般的な認識かもしれません。
しかし、頭痛が頻繁に起きる人が、その都度鎮痛薬を飲んでいると、それによって頭痛を慢性化させてしまう恐れがあります。
毎日の頭痛
1日4時間以上の頭痛が月に15日以上(1年に180日以上)出現するものを「慢性連日性頭痛」といいます。 朝起きてから夜寝るまで頭が痛いという状態 が1カ月も2カ月も続くので、患者さんにしてみればこれほどの苦しみはありません。
このような場合は、「慢性の片頭痛」、「慢性の緊張型頭痛」、「薬物乱用頭痛」の3つの可能性が考えられます。 「市販の鎮痛薬を1カ月に15日以上(薬にカフェインが含まれている場合は10日以上)飲んでいないかどうか」をチェックします。もしこれに当てはまれば「薬物乱用頭痛」の疑いがあります。
薬物乱用頭痛とは
「薬物乱用頭痛」とは、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs) などの鎮痛薬、トリプタン、複合鎮痛などの薬を常用することで起きてくる頭痛です。
頭痛持ちの人は、またいつ頭痛発作が起きるかわからないという不安があるため、痛いときはもちろんのこと、頭が痛くなくても予防的に薬を飲んでしまいがちです。
「今日は大事な会議があるから、前もって薬を飲んでおこう」
「今日は友だちと遊ぶので、頭が痛くなったら困るから薬を飲んでおこう」
などという具合に薬への依存がエスカレートしていく傾向があります。
すると薬の量が増え、効き目が持続する時間も短くなり、やがては薬そのものに よって頭痛が誘発されるケースがあります。これが「薬物乱用頭痛」です。
患者さんの本音
来院される患者さんの中にも、「薬物乱用頭痛」と診断は受けているわけではありませんが『薬を毎日飲まないと頭痛がする。でも本当は薬を飲みたくない』という方がいらっしゃいます。
患者さんも飲みたくて飲んでいるわけではありませんし、薬が悪いというわけではありません。
『薬を飲みたくない』というのが本音なんです。
実際に鍼灸整体治療をするにつれて、薬の回数が減ったり、薬を飲まなくなったケースもあります。
まとめ
《頭痛がするから薬を飲む》それが日常化してしまうと、痛みを和らげるために飲んでいた薬が原因で、さらに頭痛を引き起こすことがあるということも頭に入れておきましょう。
緊張性頭痛や片頭痛が鍼灸整体治療で軽くなったというお声も沢山あります。
悩んでいる方、一度ご相談ください。