がんと鍼灸治療

 

がんと鍼灸治療

日本人の死因の1位、そして2人に1人がなると言われているがん。

実はがん患者は標準治療(手術、抗がん剤、放射線など)と並行して、健康食品やサプリメント、鍼灸治療などを受けていることがわかっています。

 

「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス2016年版」によると、癌患者の約45%が何らかの補完代替医療(健康食品・サプリメント、鍼灸治療、気功、アロマテラピーなど)を受けており、標準治療と並行した統合医療を求める傾向が強くなっています。

 

AppleのCEOだったスティーブ・ジョブズは膵臓がんで亡くなりましたが、生前鍼治療を取り入れながら膵臓がんと闘っていたそうです。

 

ちなみにがんとは違いますが、画家のピカソも坐骨神経痛を鍼治療でケアしていたみたいです。

 

 

 

厚生労働省も認めている

厚生労働省が作った「がんの補完代替医療ガイドブック」によると、鍼治療はがん患者さんに対して以下の症状を治療対象としています。

 

○ 痛みや息切れなどの身体症状の軽減

○ 心理的・精神的苦痛の軽減

○ 生活の質(QOL)全般の改善

○ 抗がん剤の副作用である吐気や嘔吐の軽減

○ 手術後の腸閉塞の予防

○ 乳がん治療の副作用である顔面紅潮・のぼせの治療

 

鍼灸治療だけでがんを縮小させたり、消失させることはできないため、がん治療において主軸となるのは標準治療ですが、化学療法の副作用や手術の後の疼痛などによりQOL(生活の質)が低下してしまうデメリットを、鍼灸では補うことができます。

 

 

 

免疫力の向上

また、鍼灸治療は体の免疫力を高める効果があることがわかっています。

 

自然免疫であるNK細胞の活性化や、末梢血リンパ球反応性の増加が研究により明らかになってきています。

 

 

 

鍼灸の目的

鍼灸治療の第一の目的は緩和ケアを行い現代医学による治療をサポートすることです。

がん治療を考えるうえで、化学療法や放射線療法の副作用や手術後の後遺症に対するケアを行い、その症状の軽減を図ることは治療を断念することなく進めるためにも大切なことだと思います。 強い嘔吐や嘔気による苦痛や、白血球値が低下しすぎたために感染症のリスクが増大し、治療計画を変更せざるを得ないということは決して珍しいことではありません。

 

何回も同じになりますが、がん治療そのものを鍼灸にて行うことはできません。治療に臨む患者さんの心身のバランスを整えていくことで、日常生活を確保しながら治療に取り組む手助けをしていくことができます。

 

鍼灸治療の第二の目的は、再発の軽減に努めることです。

鍼灸で自然免疫系をアクティブな状態に保ちつつ、ネガティブな影響を与え得るストレスや冷えなど、自律神経の状態の改善を図ることができます。 実際にがん患者さんに対して、鍼治療を行っている医療機関は多数存在します。

 

 

鍼灸治療の受療率

こういったがん患者さんに対しての治療から、アンチエイジングやシワ予防の美容鍼灸まで、幅広く活用されている鍼灸治療ですが、受療率(実際に受けたことがある人の割合)は約7%と言われています。

 

もっと多くの人に知ってもらって、少しでも役に立てるようになりたいですね。

タイトルとURLをコピーしました