肥満、痩せすぎはどちらも不妊の大きな原因の一つ
肥満の場合、脂肪が妨げとなって血液の流れが悪くなり、体の冷えや隅々にまで栄養素が運ばれにくくなります。その結果、卵巣などの臓器へも栄養素が届きにくくなり、生理不順や排卵障害、着床障害が起こる可能性が高くなり不妊症のリスクが2.1倍上がると言われています。
痩せすぎの場合、必要な栄養が十分に足りていないと、生命活動へのエネルギーが優先されるため、生殖機能まで栄養が届かず、正常に働かなくなってしまいます。 また、性ホルモンを作る際コレステロールを必要とします。 痩せていては、ホルモンが正常に作られません。 その結果、生理不順や排卵障害などが起こります。
BMI
「肥満体型」「痩せすぎ体型」の判断するためには、自分の今の現状を知る必要があります。 BMIを計算することで自分の体型を判断することができます。
自分のBMIを計算してみましょう
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗
例) 体重が50kg、身長が155㎝だと50÷(1.55×1.55)=20.81165…BMIは21
日本肥満学会の定めた基準は、
(BMI)
18.5未満「低体重(痩せ)」
18.5以上25未満「標準体重」
25以上「肥満」
みなさんのBMIはいくつでしたか??
肥満体型や痩せすぎ体型のまま妊娠しても、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、低出生体重児や切迫早産など母や胎児の生命にかかわる病気を併発するリスクが増えてしまいます。
また、肥満体型のまま出産に臨むと産道に余分な脂肪がついてしまい難産の原因になる恐れもあります。
BMI40 以上の妊婦では帝王切開率が 4 倍という報告が出ています。
ただ、肥満体型や痩せすぎ体型を解消するために体に無理のあるダイエットや暴飲暴食などは禁物です。
無理なダイエットはさらに不妊の原因につながります。
間食を控え規則正しい食事を摂り、適度な運動をして、体に無理なく肥満を改善していくことが大切です。
最後に、、、
健康で安全に安心できる状態で治療に臨み、妊娠・出産するためにも、今から適度な運動・生活習慣を見直して、適正な体重管理を心がけてみませんか?