誰もが経験、なんとなく不調
疲れ、冷え、頭痛、不眠、腰痛、肩こり、むくみ、イライラ……。
病院に行くほどでもないし、行ったとしても別に病気でもなく病名がつかない、でもなんとなく調子が悪い。
こう言った症状のことを不定愁訴(ふていしゅうそ)と言います。
これは老若男女問わず、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
不調の原因
東洋医学で不定愁訴は人間の体を構成する 気(き)・血(けつ)・水(すい)のバランスが乱れることで起きると考えます。
気 とは生命エネルギーのこと。
血 は全身に栄養と酸素を運ぶ血液。
水 は体液・リンパ液・水など血液以外の水分を指します。
車にたとえると、気はエンジン、血はガソリン、水はエンジンオイル。
どれか一つ欠けても車は走れません。
人間の体も同じです。気・血・水のどれかが不足したり滞ったりすると、さまざまな不調が表れます。
特に重要なのは、エンジンに当たる「気」です。 血や水を全身に運ぶ役割を担う「気」が不足すると、全体の巡りが悪くなってしまうのです。
東洋医学では、気が不足した状態を 気虚(ききょ)、気の巡りが悪くなった状態を 気滞(きたい) 、血が不足した状態を 血虚(けつきょ)、血が滞った状態を 瘀血(おけつ) 、水が滞った状態を 水毒(すいどく)と呼びます。
気虚になると疲れやだるさ、免疫力の低下による不調などが起こります。血虚は不眠や、些細なことで動悸がするなど精神的な症状が表れる。上半身で血の巡りが滞ると肩こりや腰痛、下半身で悪くなると足の静脈瘤や痔などを引き起こし、水毒になると、むくみなどの症状が生じやすくなるのです。
また、頭痛やめまいは、気滞をはじめ、どのタイプでも起こります
不調チェックリスト
□ 手足は冷たいのに顔や頭はのぼせる
□ 肩こりや腰痛がひどい
□ 目の下にクマがある
□ 顔色がくすんでいる
□ 足に静脈瘤がある
□ 知らないうちにあざができている
⇒瘀血(血の滞り)
□ 疲れがとれない
□ 尿漏れがある
□ 冷えやすい、冷え性
□ 風邪をひきやすく、治りにくい
□ 目の下がたるんでいる
□ お腹がポッコリ出る、下半身が太りやすい
□ 外出やおしゃれがおっくうになる
⇒気虚(気の不足)
□ 顔や体がむくむ
□ 体が重く、だるい
□ 雨の日に関節や腰が痛む
□ 下痢や軟便が続く
□ 吐き気やめまいがする
□ せきや鼻水が出る
⇒水毒(水の滞り)
□ 皮膚や目が乾燥する
□ シミやシワが増えた
□ 爪がもろい
□ 些細なことで動悸がする
□ 抜け毛が増えた
□ 不安で眠れない
⇒血虚(血の不足)
□ ストレスで胃が痛む
□ 下痢と便秘を繰り返す
□ 胸やわき腹が張る
□ ため息が多くなった
□ 片頭痛が起きる
□ 些細なことでイライラする
⇒気滞(気の滞り)
当てはまる症状が多かったのは、どれでしたか?
症状別おすすめ食材
○ 気虚
肉、魚、卵、根菜類の温野菜、山芋、胡桃 など
○ 気滞
生姜、ネギなどの香味野菜、胡椒や唐辛子などのスパイス、ミントやシソなどハーブ類
○ 血虚
肉、魚、卵、黒ゴマ、ほうれん草 など
○ 瘀血
にら、玉ねぎ、黒キクラゲや黒豆などの黒い食材、青魚 など
○ 水毒
ニガウリ、アサリ、筍、もやし、大根、大豆 など
まとめ
あなたの体質はどうでしたか?
体質はすぐには改善しません。食事など普段の生活から気をつけていくことで、少しずつ変わっていくものです。 不
調に悩んでいて、早く改善したいという方は漢方薬もオススメです。