12月11日は"胃腸の日"です。
ストレス社会と言われる現代…
便秘と下痢を慢性的に繰り返す『過敏性腸症候群』や、食欲不振や膨満感など胃の不快感を伴う『機能性ディスペプシア』は近年急増している胃腸疾患です。
検査では異常が現れずストレスとの関係が指摘されています。
健康 = 元気な胃腸
元気な人を「ガッツがある人」といいますが、「ガッツ(guts)」は英語で胃腸のこと。
つまり、元気な人ほど強い胃腸をもっていることを表しています。
これは東洋医学にも通じる考え方で、健やかな胃腸を保つことが体全体の健康を維持する上でとても重要なのです。
元気の源を作る胃腸
東洋医学では、健康に気をつけて生活をすることを「養生」といい、「気」を整えることを意味します。
「気」とは生命活動のエネルギーで、西洋医学でいう免疫力(病気に対する抵抗力)にあたります。
そのため、季節の変わり目や環境の変化、不摂生、加齢などにより「気」が衰弱すると抵抗力も弱まり、病気になりやすくなります。
東洋医学では、「気」は日々の胃腸の働きによってつくられると考えます。
そのため胃腸を健やかに保つことは健康を守る上で大変重要なのです。
胃腸が弱い方
生まれつき胃腸が弱い方や、加齢に伴い胃腸の働きが弱くなっている方も、胃腸の働きを高めて「気」を蓄えましょう。
ストレスで胃腸の働きが低下している場合は、胃腸の働きを高めて「気」を補うだけでなく、生活習慣を見直し「気」の巡りを改善させることも大切です。
冬は特に注意
冬は夏よりも多くのエネルギーを使うため、「気」もすり減っています。
そのため体を冷やさないように心がけるのと同時に、エネルギーも蓄えましょう。
特に年末年始はいつもよりも暴飲暴食しやすい時期ですが、胃腸の働きを弱めてしまうので、腹八分目を心がけましょう。
生活習慣の見直し
睡眠のコツ
質の良い睡眠は「気」を補うと同時に、疲れた胃腸の働きを回復させます。
人によって必要な睡眠時間は異なるので、自分に適した睡眠時間が確保できるよう心がけてください。
就寝1時間前は読書や音楽を聞いたりして心と体の緊張をほぐしましょう。
食養生のコツ
食養生の基本は、胃腸に負担のかかる食べ物を避け、旬の食材をバランスよく摂ること。
特に胃腸は冷えに弱いので体を冷やす食材に気をつけ、「気」を補う食材を積極的に選ぶようにしましょう。
寒い季節や寒冷地域で採れる食材は体を温めてくれます。
脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものは胃腸に負担をかけてしまうので気を付けましょう。
運動・セルフケアのコツ
運動して汗をかくと体が温まり「気」の巡りがよくなります。
血液循環を促し、体内の老廃物を排出する効果もあります。
ウォーキングやヨガ、ストレッチもいいでしょう。
さらにセルフケアマッサージもgood!
仰向けの状態で、両手をおへそに当て大きく「の」の字を描くようにマッサージしてみましょう。
まとめ
前に書いた通り、年末年始は胃腸に負担がかかりやすいです。
養生をしっかりとし感染症や寒さに負けず冬を乗り越えましょう!