よく患者さんに「温めた方がいいですか?冷やした方がいいですか?」と質問されることが多くあります。
結論は温めてください。
今回はその理由も含めてお伝えしていきます。
このような症状で悩んでいませんか??
・デスクワーク中に殿部(おしり)の痛みやしびれが出て立ち上がりたくなる
・立って作業としていると太ももの裏や横に痛みとしびれがある
・歩行中にふくらはぎの裏や横に痛みとしびれが出て辛い
・歩行中に足首の外側や足裏に痛みやしびれが出て辛い
・電車やバスで立っていると下半身のシビレと痛みが出てくる ・前かがみになると下半身に痛みとしびれがでてくる
このような症状があったら坐骨神経痛の可能性が高いです。
坐骨神経痛とは?
まずは坐骨神経の説明をします。
坐骨神経は人体の身体の中で最も太く長く、 腰から始まり爪の先まで下半身全体を支配している神経です。
腰、おしり、太ももうしろ、膝裏で二手に分かれます。
①ふくらはぎの裏、足裏
②ふくらはぎの外側、足首の外側、足背
の2つのルートがあり、この2つのルートに沿って痛みが出ることが多くあります。
痛みがある場合冷やすことが良いのか?
坐骨神経痛は先ほど述べたように坐骨神経の走行上に痛みがでる状態を指します。
般患部を冷やすか温めるかは急性と慢性に分けて考えていきます。
急性症状(ギックリ腰、捻挫など)は冷やす 慢性症状(慢性腰痛など)は温める 坐骨神経痛は腰痛がベースになって痛みやしびれがでているため痛みの期間が長くなる人がとても多い症状です。
慢性症状になるのでカイロなどで温めるようにしてください。
坐骨神経痛の温め方
・お尻や腰の痛みのあるところにカイロを貼る
使い捨てカイロを用意します。
坐骨神経痛は腰痛を伴うことが多く痛みの出るところを温めると楽になることが多いです。
少し動かして痛い、押して痛いところに貼るようにしてください。
何ヶ所も貼る方がいますが、まずは1~2枚ほど貼ってどこに貼るのが楽なのか検証してください。 くれぐれも低温火傷には注意してくださいね。
また痛みが増すようでしたら使用を控えてください。
湯船に浸かり身体を温める
冬場や夏場の冷房で冷えた体にはお風呂が一番です。
湯船に全身浸かることでリラックス効果もあります。
痛みで体が固まっていますのでゆっくりほぐしてください。
夏の暑い時期は半身浴で下半身をゆっくり温めましょう。
坐骨神経痛の注意点
予防法(悪化させないように)は 坐骨神経痛の予防法=腰痛の予防 です。
そのため、腰痛の予防を意識しながら以下のことに注意するといいでしょう。
・歩きすぎない、激しい運動を控える
・長時間同じ姿勢で座り続けない
・なるべく重い物を持たない
・お風呂に浸かり筋肉を温める
・身体を冷やすことを避ける(特に下半身) 痛みがある時は原則 痛みを押して活動を頑張り過ぎない
痛みは身体からのサインです。なるべく痛みが出ないようにしましょう。
坐骨神経痛は腰だけでなく下半身に痛みやしびれが伴うためとても辛い症状です。
痛みで気持ちも後ろ向きになりがちで「治ることへの不安」が常にあると思います。
全ての症状には原因がありそれらを取り除いていくことで回復に向かいます。
一度の施術で完全回復することはなかなかない症状ですが、原因をしっかり診てサポートしていきますのでお悩みの方はご相談してください。