体の調子が悪いと、表情どんより&仕事や勉強の効率が落ちて、心までダウンに…
そうならないために、日々何ができるのか…。
春の「休む・食べる・動く」3つの養生を紹介します。
春は【怒】の時期
春は冬の間じっとためこんできたエネルギーで、心身を動かし始める季節です。
また東洋医学で言う「肝」という臓腑の働きも活発になるとされます。肝は東洋医学の基本となる五行論では「木」の要素に分類され、葉や枝のように「上へ伸びる」エネルギーを持っていて、体の中に気や血の流れを作り、目や筋肉の働きも担っています。
このため春はめまいや頭痛、花粉症など頭周辺のトラブルや、筋肉のこわばりなどが出やすくなると考えられています。
さらに日によっても、朝晩でも気温差が大きく、天気もバラバラなので、疲労が溜まりやすいのです。
東洋医学では肝が働きすぎると、「怒」の感情が出てくるとされます。
つまり春はイライラしやすいのです。
その上、新生活が始まるなど、慣れないことも重なりやすい頃。
休息をしっかり取り、万事に余裕を持ちましょう。
休む
〜上手く温度調節し、自律神経の負担を減らす〜
春の激しい気温差に対応しながら、体温を調節し続けてくれている自律神経。
ストールや薄手のレッグウォーマーなどを常備し、寒いと感じたら身につけることで、自律神経にかかる負担を減らせます。
日中の疲れを取って自律神経を整えるためにも、よく睡眠を取りたいところですが、肝の働きでエネルギーが頭に昇りやすく、考えごとが止まらなくて寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めがちです。
眠れないことを気にしすぎると余計に寝られなくなります。
ベッドタイムを少し長めに取っておき、とにかく横になって体を休めましょう。
また就寝前にゆっくりと入浴したり、アロマやハーブティーなど香りのいいものに触れたりしておくと、エネルギーが全身に回るようになり、リラックスして眠れます。
食べる
〜旬のハーブ類や柑橘類で体の中の流れを整える〜
春は香りのいいもの、少し酸味のあるものがおすすめです。
クレソンやハーブなど、香りのいい食材には気の流れをスムーズにする効果があります。
柑橘類などの酸味も肝の働きを助けてくれます。
それらをサラダにするのもいいですし、肌寒い日には香りのいい野菜をさっと蒸したり、柑橘類の果汁を使ったソースやドレッシングを温かい料理にかけたりするのもgood!
アレルギー性鼻炎が気になる人も多い季節。
東洋医学では、体の上部にエネルギーが集中することで目や鼻などに熱がこもり、その炎症に反応して、体内の余分な水が出てくると考えられています。
不快な症状を少しでも抑えるためにも、香りのいいものを食べて熱を分散させましょう。
また、余分な水がたまる原因になる、甘いものも摂りすぎないように注意。
動く
〜楽しくできる運動で体をほぐす〜
冬の間にためたエネルギーを発散し始める。そんな春にじっと動かないでいると、陽気にのぼせて頭痛やのぼせ、肩こりが出たり、なんとなくだるく感じられたりします。
体の上部に昇りがちな気を下ろすためにも、なるべく脚を動かしましょう。
暖かくなってきたので散歩はいかがですか?
また筋肉にこわばりが出やすい季節なので、ストレッチやダンス系のエクササイズなど、キツいというより楽しくできるもので体をほぐすのがおすすめです。
春は何かを新しく始めるのにぴったり。
今まで体を動かす習慣がなかったり、中断したままになったりしていた人も、気軽にできる運動を始めてみましょう。
きっと不調の解決に繋がるはずです。