生理不順と鍼灸治療|周期を「整える」ために今日からできること
「生理が来ない」「周期が毎回バラバラ」「PMSがつらい」——。生理不順はホルモンだけの問題ではなく、睡眠・食事・ストレス・体の冷えなど生活全体の影響を強く受けます。鍼灸は自律神経と血流を整え、体が本来持つリズムを取り戻すサポートをします。
生理不順とは?よくあるタイプ
- 稀発月経:周期が39日以上あく
- 頻発月経:周期が24日以下
- 無月経:3か月以上生理がない(続く場合は必ず医療機関へ)
- 過少・過多月経:経血量が極端に少ない/多い
- PMS/PMDD:イライラ・むくみ・頭痛・抑うつなどが強い
原因になりやすい生活要因
ストレス・睡眠不足
ストレスは視床下部-下垂体-卵巣(HPO)軸に影響。寝不足はホルモン分泌や体温リズムを乱します。
冷え・血行不良
骨盤内の血流低下は子宮・卵巣の働きを妨げ、痛みや量の異常につながります。
食事の偏り・過度なダイエット
エネルギー不足・鉄/亜鉛不足はホルモン合成の材料不足に直結します。
東洋医学の見立て(体質例)
- 「気血両虚」タイプ:疲れやすい、顔色が白い、経血が薄い/少量
- 「瘀血」タイプ:冷え・肩こり、経血に塊、刺すような痛み
- 「肝気鬱結」タイプ:ストレスで周期が乱れる、胸脇の張り、ため息
- 「腎虚」タイプ:冷えが強い、腰がだるい、周期が長い
体質は重なっていることが多いため、問診・脈舌腹の所見を合わせて総合判断します。
鍼灸で目指すこと
- 自律神経の調整:交感・副交感の切替えを促し、睡眠の質と基礎体温リズムを整える
- 骨盤内血流の改善:下腹部・仙骨周囲の循環促進で子宮・卵巣の働きをサポート
- ストレス耐性の底上げ:肩首こり・頭痛・イライラなど随伴症状の緩和
- 冷え対策:要所への温灸・よもぎ蒸しで体温の“土台”を上げる
よく使うツボ例(目的別)
- 関元・気海:下腹部の温め・気血の補い
- 三陰交・血海:骨盤内の血流・ホルモンバランスの調整
- 太衝・合谷:ストレス・イライラの鎮静
- 腎兪・次髎:腰のだるさ・冷え・周期の長さ
※選穴は体質・周期のフェーズ(低温期/高温期/生理期)で調整します。
施術の流れ
- 初回カウンセリング(約15〜20分):周期表や基礎体温、症状の出方、生活習慣を確認
- 触診・体表評価:脈・舌・腹・筋のこわばり・冷えの部位
- 鍼灸施術:全身+骨盤内循環を意識した配穴。必要に応じて温灸・カッピング
- セルフケア指導:睡眠/食事/入浴/運動、よもぎ蒸し・お灸のポイント
- 経過フォロー:周期・体温・体調の変化を一緒に確認
通院目安
目標は「3か月=およそ3周期」でリズムの土台を作ること。
初月は週1回目安、2か月目以降は体調に応じて2〜3週に1回へ調整します。
セルフケア(今日から)
- 23時までに就寝:就寝・起床を固定し体内時計を整える
- 湯船10〜15分:みぞおち〜下腹部が温まるまで
- タンパク質+鉄:赤身肉/魚/卵/豆、ひじき・レバー(体調に合わせて)
- 軽い有酸素+骨盤ゆらし:1日合計20分を目標に
- 三陰交の温め:足首内側をレッグウォーマーで保温
ケース紹介(例)
30代前半/周期45〜60日/冷え・PMSが強い
週1回の鍼灸と足首〜下腹部の温め、就寝固定を実施。2周期目で35〜38日に短縮、PMSが軽減。
※効果には個人差があります。
よくある質問
- 病院の治療と併用できますか?
- 併用可能です。検査や投薬の内容に合わせて刺激量やタイミングを調整します。
- 生理中でも受けられますか?
- 可能です。痛みが強い場合は鎮痛・リラックスを目的に施術内容を切り替えます。
- どれくらいで変化しますか?
- 体質・生活要因により個人差はありますが、まずは3か月(3周期)を目安に経過を見ます。
料金・アクセス
- 院名:さがみ鍼灸整骨院(町田駅徒歩圏)
- 所在地:東京都町田市原町田4-7-12 2階
- 電話:042-722-5885
- LINEから予約:友だち追加はこちら(※公式アカウントのURLを設定)
- 営業時間:9:00〜20:00(最終受付19:30)※日祝はお問い合わせください
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
無月経が続く、出血が止まらない、急な激痛などがある場合は速やかに婦人科を受診してください。