「昔より疲れやすい」「不調が当たり前になってきた」――そう感じると、つい“年齢のせい”にしてしまいがちです。
でも実際は、年齢そのものよりも生活の積み重ね(睡眠・ストレス・栄養・運動・血流)が、体調の差を作っていることが多いです。
この記事では、疲れや不調を“年齢のせい”で片付けないために、原因の見える化と整え方の順番をまとめます。
疲れや不調を「年齢のせい」にしやすい理由
年齢とともに回復力が落ちるのは事実ですが、問題はそこではありません。
忙しさで睡眠が削られ、食事が偏り、運動量が減り、ストレスが増える。
この“環境変化”が積み重なると、体は回復の材料も回復の時間も不足して、疲労が慢性化します。
まずは原因チェック|あなたの疲れはどのタイプ?
A:睡眠不足タイプ
- 寝てもスッキリしない
- 夜中に目が覚める/朝がつらい
- 休日に寝だめしがち
B:血流・冷えタイプ
- 足先が冷える/むくむ
- 肩こり・首こりが慢性化
- 下半身が重だるい
C:栄養不足・血糖乱高下タイプ
- 甘いもの・パン・麺が増えている
- 夕方に集中力が落ちる
- 食後に眠くなる
D:自律神経ストレスタイプ
- 呼吸が浅い/常に緊張している
- イライラ・不安・気分の波がある
- 胃腸が弱りやすい
複数当てはまるなら、原因は1つではなく“重なり”の可能性が高いです。
疲れが抜けない「5つの土台」
1)睡眠:回復の“時間”を確保する
疲労回復の中心は睡眠です。まずは就寝・起床の時刻を固定して、体内リズムを整えます。
おすすめは「起床時間を固定 → 夜に眠くなる流れを作る」こと。
2)血流:動ける体は“巡り”で決まる
筋肉が固いと血流は落ち、冷え・だるさが長引きます。
股関節・ふくらはぎ・背中をゆるめるだけでも体感が変わる人は多いです。
3)栄養:回復の“材料”が足りないと治らない
タンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンB群などが不足すると、エネルギー産生が落ちやすくなります。
「食べているのに疲れる」人ほど、何を食べているかの見直しが効果的です。
4)血糖:疲れやすさは“上下”で決まる
糖質中心(パン・麺・菓子)に偏ると、血糖の乱高下で眠気・だるさが出やすくなります。
最初の一歩は、朝食にタンパク質、間食をナッツ・ゆで卵・ヨーグルトなどに置き換えること。
5)自律神経:緊張を解除できないと回復しない
交感神経が働き続けると、体は回復モードに入れません。
深呼吸・入浴・温活で“ゆるむ時間”を意識的に作りましょう。
今日からできる改善ステップ(順番が大事)
ステップ1:睡眠の固定(3日)
- 起床時間だけ固定(休日も±1時間以内)
- 寝る90分前に入浴(難しければ足湯でもOK)
- 就寝前のスマホを10分短くする
ステップ2:温め+巡り(1週間)
- ふくらはぎを1分もむ
- 股関節ストレッチを左右30秒ずつ
- 冷たい飲み物を常温へ
ステップ3:食事の“土台”を作る(2週間)
- 毎食、手のひら1枚分のタンパク質(卵・魚・肉・大豆)
- 野菜+海藻+きのこを1日2回
- 甘い間食を「毎日→週2」に減らす
注意:この場合は「年齢」より先に確認を
以下が当てはまる場合は、無理に我慢せず医療機関へご相談ください。
- 急激な体重減少・強い倦怠感が続く
- 動悸・息切れ・胸の痛み
- めまい・ふらつきが強い
- 日常生活に支障が出る眠気・不眠
※本記事は診断・治療を目的としたものではありません。
まとめ|「年齢のせい」をやめると、やるべきことが見える
疲れや不調は、年齢よりも睡眠・血流・栄養・血糖・自律神経の乱れで起きているケースが多いです。
まずは原因をタイプ分けし、睡眠の固定 → 温めと巡り → 食事の土台の順で整えていきましょう。
疲れや不調が続く方へ|体の状態を一緒に整理しませんか?
「何から直せばいいかわからない」「自己流で続かない」という方は、体の状態(姿勢・筋肉の緊張・冷え・生活習慣)を整理し、あなたに合う順番をご提案します。

