血流が左右する体調と「ドロドロ血」 さらに黄砂が血管を傷つける理由
私たちの体調は「血の流れ=血流」に大きく左右されます。
どれだけ栄養バランスの良い食事をしても、サプリメントを飲んでいても、その栄養を全身に届けるのは血液です。
つまり、血流が良いか悪いかで、疲れやすさ・冷え・肩こり・頭痛・肌トラブルなど、さまざまな不調が変わってきます。
血液ドロドロで血管が細く・詰まりやすくなる仕組み
よく耳にする「血液ドロドロ」という言葉は、医学的な正式用語ではありませんが、
血液が粘っこく、サラサラ流れにくい状態をイメージした表現です。
血液がドロドロに傾く主な原因として、次のようなものが挙げられます。
- 脂質や糖質の摂りすぎ(揚げ物・お菓子・菓子パン・ジュースなど)
- 運動不足による代謝低下
- 喫煙・過度の飲酒
- ストレスや睡眠不足
- 脱水(お茶やコーヒーばかりで水が少ない など)
これらが重なると、血液中の脂質や老廃物が増え、血管の内側にこびりつくように蓄積していきます。
その結果、
- 血管の内腔(内側の通り道)が狭くなる
- 血流がスムーズに流れにくくなる
- 詰まりやすくなり、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まる
という悪循環が起きます。
「最近疲れやすい」「体が重い」「手足が冷える」「頭がスッキリしない」といった症状の背景には、血流の悪化が隠れていることも少なくありません。
見落としがちな“外的要因”:黄砂が血管を傷つける?
血液ドロドロや血管のトラブルは、食事や生活習慣だけでなく、空気中の微粒子によっても悪化するといわれています。
その一つが、春先を中心に日本へ飛来する「黄砂」です。
黄砂は、中国大陸内陸部の砂漠地帯で巻き上げられた砂やチリが、偏西風に乗って日本まで飛んでくる現象です。
黄砂そのものの粒子だけでなく、移動の過程で大気汚染物質(PM2.5など)や化学物質をまとってくることもあります。
こうした微粒子は鼻や口から体内に入り、一部は肺の奥深くまで到達します。
粒子が肺で炎症を起こすと、その刺激が血液を通じて全身に伝わり、次のような影響を及ぼす可能性が指摘されています。
- 血管の内側を覆う血管内皮細胞がダメージを受ける
- 炎症反応により血管の弾力が低下する
- 血液が固まりやすくなり、血栓リスクが高まる
その結果として、
「血管の老化が進みやすくなる」
「高血圧・動脈硬化・心臓病・脳血管障害のリスクに関係する」
といった報告もあります。
「黄砂の時期になると、頭痛・だるさ・動悸・息苦しさが強くなる」という人は、呼吸器症状だけでなく、血管や血流への負担も疑ってみる必要があります。
黄砂シーズンに意識したい3つのセルフケア
黄砂をゼロにすることは難しいですが、「浴びる量」を減らし、「血管を守る生活」を意識することで、体へのダメージを軽くすることはできます。
1. 吸い込む量を減らす工夫
- 黄砂情報をチェックし、飛散が多い日は外出時間を短くする
- 外出時はマスクやメガネ・サングラスで防御
- 帰宅後すぐにうがい・洗顔・鼻うがいで付着した粒子を洗い流す
- 洗濯物や布団の外干しは控えめにする
2. 血管を守る食事を意識する
血管のしなやかさを保つには、炎症を抑え、酸化から守る栄養素が大切です。
- 抗酸化ビタミン:ビタミンC(柑橘類・緑黄色野菜)、ビタミンE(ナッツ・魚・植物油)
- オメガ3脂肪酸:青魚(サバ・イワシ・サンマなど)、アマニ油・えごま油
- ポリフェノール:緑茶・カカオ70%以上のチョコレート・ベリー類
- 食物繊維:海藻・きのこ・大豆製品・野菜・果物
反対に、揚げ物・スナック菓子・インスタント食品・甘い飲み物など、トランス脂肪酸や添加物の多いものはできるだけ控えめに。
「たまに」ではなく、毎日の積み重ねが血管の状態を変えていきます。
3. 血流を促す習慣を身につける
- こまめに水分補給(常温の水・お茶など、1日1.5〜2Lを目安)
- エレベーターより階段、一駅分歩くなどの軽い有酸素運動
- お風呂はシャワーだけでなく、ぬるめの湯船に浸かる
- 深呼吸やストレッチで、自律神経のバランスを整える
- スマホ・PC作業が多い人は、1時間に1回は立ち上がって体を動かす
これらはどれも特別なことではありませんが、継続することで血液の巡りが着実に変わっていきます。
血流の不調を感じたら、早めにケアを
「年齢だから仕方ない」「体質だから」と諦めてしまうと、血管のダメージは少しずつ蓄積されていきます。
しかし、血流は生活習慣で十分に改善が期待できる部分でもあります。
特に、
- 動悸・息切れが気になる
- 胸の痛み・締めつけ感がある
- 片側の手足のしびれ・ろれつが回りにくい などの症状が出た
といった場合は、自己判断せず、まずは医療機関を受診してください。
その上で、日々のケアとして
- 食事・睡眠・運動・ストレスケアの見直し
- 体のめぐりを整える施術(鍼灸・整体・よもぎ蒸しなど)
を併用することで、血流の土台づくりがしやすくなります。
まとめ:血流と黄砂、両方を意識して血管を守る
- 体調は血流に大きく左右され、「ドロドロ血」は血管を細く・詰まりやすくする
- 黄砂や大気中の微粒子は、血管内皮を傷つけ炎症や血栓リスクを高めるといわれている
- 黄砂のシーズンは、吸い込む量を減らす工夫と、血管を守る食事・生活習慣が特に重要
- 違和感や不調が続くときは医療機関の受診を優先し、そのうえで日常的な血流ケアを行う
「血流が整えば、体調も整う」という意識を持って、今日から少しずつ生活を見直してみてください。
小さな一歩の積み重ねが、5年後・10年後の健康な血管と元気な身体につながります。


