逆子と寝る向きの指導、本当に効果はあるの?
逆子(骨盤位)と診断されると、医療機関や周囲から「右を下にして寝るといい」「左を下にして寝るといい」など、寝る向きを指導されることがあります。しかし、実際には寝る向きによる逆子改善の効果はほとんどないといわれています。
寝る向きを守ろうとすると起きる問題
妊婦さんの中には、指導を忠実に守ろうとするあまり、
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 同じ姿勢で寝続けることで体がこわばる
- 熟睡できず疲れが取れない
といった不調を感じる方も少なくありません。
そもそも指導する側も続けられない
一晩中同じ向きで寝るのは、妊娠していない人でも難しいものです。実際に寝る向きを指導した人自身が、同じ姿勢で一晩過ごせるかというと、ほとんどの場合できません。それを妊婦さんに求めるのは無理があるといえます。
日中だけ取り入れる方法がおすすめ
もし寝る向きを試したい場合は、日中に横になったときだけ実践し、夜間は好きな姿勢で寝るほうが、心身の負担が少なくなります。夜は熟睡して疲れを取ることを優先するのが大切です。
まとめ
逆子の改善にはさまざまな方法がありますが、寝る向きの固定は無理に続ける必要はありません。日中にできる範囲で取り入れ、夜はリラックスして眠ることが、妊婦さんにも赤ちゃんにも良い環境をつくります。