薄毛は「歯ぎしり・食いしばり」も原因に?
頭の筋緊張で頭皮が固くなるメカニズムと対策
「シャンプー中の抜け毛が増えた」「頭皮が硬い」「こめかみが張っている」――
それ、夜間の歯ぎしり・日中の食いしばりが関係しているかもしれません。
咀嚼筋の過緊張は頭部の筋膜まで影響し、頭皮血流を低下させて薄毛リスクを高めます。
なぜ「歯ぎしり・食いしばり」が薄毛につながるの?
歯ぎしりや食いしばりで側頭筋・咬筋・翼突筋などの咀嚼筋が過度に緊張すると、
その緊張は帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)や後頭筋まで波及。頭皮が引っ張られ硬く薄くなり、
皮下の微小循環が低下します。結果として髪の成長期が短くなり、細くコシのない毛が増えやすくなります。
- 筋緊張 → 頭皮の張り・可動性低下
- 血流低下 → 毛包への栄養・酸素供給不足
- 成長期短縮 → うぶ毛化・ボリュームダウン
※生活習慣も重要な要素です。複合的に整えるのが近道。
歯ぎしり・食いしばりの自己チェック
- 朝起きるとあごのだるさやこめかみの違和感がある
- 頬骨の内側〜エラ(咬筋)が硬く張っている
- 奥歯の咬みしめ癖があり、唇を閉じると上下の歯が当たっていることが多い
- 肩こり・首こり・緊張型頭痛がある
- 歯のすり減り、歯科でマウスピースを勧められたことがある
今日からできるセルフケア
① 安静時の舌の位置(タン・リップス・ティース)
口を閉じた安静時は「舌は上顎・唇は軽く閉じる・歯は離す」が基本。
歯を離すだけでも咀嚼筋の負担は減ります。
② 側頭筋・咬筋の温めとやわらかストレッチ
- 入浴時にこめかみ〜耳の上(側頭筋)へ蒸しタオルを30〜60秒
- 指腹で円を描くようにゆっくり1〜2分ほぐす(痛気持ち良い範囲)
- 噛みしめないやわらかいガムで顎関節の滑走を促す(5分程度)
③ ストレス・睡眠の見直し
就寝前1時間はスマホ・カフェインを控え、入浴→軽いストレッチ→就寝の流れを固定。
枕は首が反りすぎない高さに。
④ 頭皮環境を整える
- 頭皮もみ上げ(前頭部⇄後頭部へ皮膚を大きく動かす)1日2〜3分
- 洗髪は指の腹で。熱湯・強すぎる洗浄は皮脂バリア低下の原因
鍼灸整体でできること(当院のアプローチ)
- 咀嚼筋リリース:咬筋・側頭筋・翼突筋の緊張を手技で解放
- 頭皮・後頭部の鍼:帽状腱膜の可動性を高め、局所循環を促進
- 頸肩の調整:板状筋・僧帽筋など頸部の血流を底上げ
- 生活指導:噛みしめ癖リセット、就寝ルーティン、食事・姿勢
- 歯科連携:必要に応じてナイトガード(マウスピース)を推奨
よくある質問
- Q. AGA(男性型脱毛症)でも効果はありますか?
- A. AGAはホルモン要因が大きいため、医療的介入の適応です。ただし、頭皮血流の改善・頭皮の可動性アップは見た目のボリューム感やコンディション向上に寄与します。併用が有効です。
- Q. どのくらいで頭皮の柔らかさは変わりますか?
- A. 個人差はありますが、咀嚼筋リリース+鍼で初回から可動性の変化を感じる方も。定着には生活習慣の見直しと継続ケアが鍵です。
- Q. 歯ぎしり対策は鍼灸だけで大丈夫?
- A. 当院では顎関節周囲の筋肉を緩めるために首・方・背中など広範囲に整体で緩めます。当院では筋緊張の軽減と育毛をサポートします。


