不妊症(妊娠しにくさ)の背景には、AMHが低い(卵巣予備能の低下=卵子の老化)や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、検査で把握できる“体質要因”が関わっていることが多くあります。
そして重要なのは、こうした要因があるからこそ、食事・睡眠・運動・ストレス管理で体の土台(代謝・血流・炎症・自律神経)を整え、治療の成果を出しやすい状態に近づけていく必要がある、という点です。
不妊症の要因① AMHが低い=卵巣予備能の低下(卵子の老化)
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣内に残っている卵子の「在庫(卵巣予備能)」の目安です。AMHが低い場合、卵子の数が少なくなりやすく、年齢とともに採卵数・受精率・胚の発育に影響が出やすくなります。
ポイント
- AMHは妊娠の可否を断定する数値ではない
- ただし、時間を味方にしにくいため、妊活の優先順位(治療計画・生活計画)を早めに組むことが重要
- 「卵子を若返らせる」より、治療に耐えられる体の回復力を高める方が現実的
不妊症の要因② PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
PCOSは排卵が起こりにくくなったり、生理周期が乱れたりしやすい状態です。背景にはインスリン抵抗性や男性ホルモン優位など、代謝の問題が関与することがあります。
ポイント
- 排卵のタイミングが読みにくくなるため、自己流のタイミング法では結果が出にくいことがある
- 体重増加・肌荒れ・倦怠感など、代謝の乱れが同時に起こりやすい
- 生活習慣(食事・運動・睡眠)で排卵しやすい土台を作れる余地が大きい
不妊症の要因③ 高脂肪・低食物繊維になりがちな食事
脂質が多く、食物繊維が少ない食事が続くと、血糖の乱れや腸内環境の悪化、慢性炎症につながりやすく、ホルモンや血流の土台を崩しやすくなります。
- 血糖の乱高下 → ホルモンバランスが不安定になりやすい
- 食物繊維不足 → 腸内環境が乱れやすい
- 慢性炎症 → 疲労・冷え・むくみが抜けにくい
不妊症の要因④ 加工食品・人工甘味料・添加物の増加
加工食品中心の生活は、糖質・脂質に偏りやすく、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などの不足を招きやすいです。結果として、体の回復力が落ち、妊活の土台が崩れやすくなります。
- 栄養の不足・偏りが起きやすい
- 血糖・脂質の過多になりやすい
- 腸内環境への影響が懸念されることもある
不妊症の要因⑤ ストレス・睡眠不足・運動不足
ストレス過多・睡眠不足・運動不足が重なると、自律神経が乱れやすく、血流・代謝・ホルモンのリズムが崩れやすくなります。妊活は「体が回復できている状態」を作ることが重要です。
- 睡眠不足:ホルモンのリズムが乱れやすい
- 運動不足:血流・代謝が落ちやすい
- ストレス過多:緊張が抜けず回復しにくい
まとめ:体質要因があるほど「土台づくり」が結果を左右する
AMHの低さやPCOSといった体質要因がある場合、妊活は気合いではなく戦略です。
- 治療の優先順位を上げ、時間を無駄にしない
- 食事(高脂肪・低食物繊維)を整えることで代謝・腸を安定させる
- 睡眠・運動・ストレス管理で血流と回復力を上げる
体質は「仕方ない」ではなく、妊活を成功させるための「起点」です。

