本気で妊活している人からすると「同じにするな」と思うのは当然です
10年で体重10kg以上増えた。
体脂肪率40%強。
生理不順で数ヶ月に1度。
卵子老化
多嚢胞卵巣症候群。
採卵1個、または採れない
さらに毎日タバコを吸う
こうした状態で「妊活を頑張っています」と言われたとき、本気で妊活している人ほど心の中でこう思うはずです。
同じにしないでほしい。
厳しい言い方に聞こえるかもしれません。
ですが、これは意地悪でも冷たいわけでもありません。
本気で妊活している人ほど、身体を変えることの大変さを知っているからです。
食事を見直す。
睡眠を整える。
病院に通う。
仕事や家事と両立しながら時間もお金も使う。
甘いものを控える。
身体を冷やさないようにする。
ストレスと向き合う。
不安があっても行動を止めない。
本気の妊活とは、ただ「赤ちゃんが欲しい」と願うことではありません。
妊娠しやすい身体に近づくために、自分の生活を変えることです。
だからこそ、妊娠しにくくなる要素を抱えたまま何も変えずに「妊活しています」と言われると、同じ妊活という言葉で括られることに違和感が出るのです。
妊活している“つもり”になっていないか
妊活で大切なのは、気持ちの強さを口にすることではありません。
行動が伴っているかどうかです。
10年で体重10kg以上増えた。
体脂肪率40%強。
生理不順で数ヶ月に1度。
卵子老化
多嚢胞卵巣症候群。
採卵数が少ない
それでも喫煙を続けている。
この状態は、身体がすでに危険信号を出しているようなものです。
もちろん、太っているから妊娠できないとか、PCOSだから無理だと言いたいわけではありません。
実際には、そうした課題を抱えながらも生活習慣を見直し、身体を整え、妊娠・出産にたどり着く人はいます。
問題はそこではありません。
問題なのは、身体から出ているサインを無視したまま、結果だけを求めてしまうことです。
妊娠は奇跡のように語られることがありますが、身体の中ではとても現実的なことが起きています。
排卵、受精、着床、ホルモン分泌、血流、栄養状態、自律神経、炎症、代謝。
これらが積み重なって初めて、妊娠という結果につながります。
それなのに、生活習慣を変えず、身体に負担をかけ続けながら「どうして妊娠しないのだろう」と悩むのは、どこかズレています。
「妊娠したらやめます」では遅いこともある
以前、こんなやり取りがありました。
私
「妊娠してもタバコ吸うの?」
女性
「妊娠したらやめます」
私
「じゃあ今からやめたら?」
女性
「やめないとダメですよね…」
この会話に、妊活がうまくいかない人の思考パターンがよく表れています。
多くの人は、妊娠した後のことは気にします。
でも、妊娠する前の身体づくりには甘くなりがちです。
妊娠したらタバコをやめる。
それは当然です。
ですが、本当に大事なのはそこではありません。
妊娠したいなら、妊娠する前からやめるべきなのです。
妊活は「妊娠が判明してから整えるもの」ではありません。
妊娠できる身体を事前に整えておくことです。
妊娠したら急に身体が切り替わるわけではありません。
今の生活習慣の延長線上に、今の身体があります。
そして、その今の身体で排卵し、受精し、着床し、妊娠が成立します。
つまり、妊娠前の過ごし方がそのまま結果に関わってくるのです。
「妊娠したらやめる」という言葉には、どこか甘さがあります。
本来は、
妊娠したいから今やめる
でなければおかしいのです。
タバコを吸いながら妊活は矛盾している
喫煙は、ただの嗜好品の問題ではありません。
妊活においては、身体づくりに逆行する習慣です。
妊娠したいと言いながらタバコを1日20本吸う。
これは厳しく言えば、妊娠したいと言いながら妊娠しにくくする行動を毎日続けているのと同じです。
本人も頭ではわかっています。
だからこそ「やめないとダメですよね…」という言葉が出ます。
問題は、知っているのに変えないことです。
妊活が前に進む人は、耳の痛い現実から逃げません。
つらくても、面倒でも、自分に必要なことを少しずつ変えていきます。
反対に、うまくいかない人は、
「そのうちやる」
「妊娠したら変える」
「いつか本気を出す」
と先延ばしにします。
ですが、妊活において先延ばしは、そのまま時間のロスです。
年齢も、卵子も、体力も、待ってはくれません。
お菓子や菓子パンやジャンクフードも同じです
タバコだけが問題なのではありません。
お菓子、菓子パン、ジャンクフードも同じです。
「妊娠したら食生活を気をつけます」
「今は忙しいから仕方ない」
「甘いものをやめるとストレスがたまる」
そう言いながら、毎日のように身体に負担をかけるものを食べ続けている人は少なくありません。
ですが、それで妊活がうまくいかないのは当然です。
妊活は、妊娠してから慌てて身体を整えるものではありません。
妊娠する前から、授かりやすい身体をつくっていくことです。
お菓子や菓子パン、ジャンクフードは手軽です。
すぐ食べられるし、満足感もある。
疲れているときほど手が伸びやすいものです。
しかし、手軽さと引き換えに、身体は少しずつ乱れていきます。
血糖値が急激に上がりやすい。
脂質や糖質に偏りやすい。
必要な栄養が不足しやすい。
それなのにカロリーだけは増えやすい。
こうした食生活を続けていれば、体脂肪は増え、ホルモンバランスは乱れ、排卵や月経周期にも影響しやすくなります。
特に多嚢胞卵巣症候群がある人にとっては、食事の乱れを軽く見てはいけません。
それなのに本人は、
「サプリを飲んでいるから大丈夫」
「病院に通っているから大丈夫」
「たまにだから問題ない」
と考えてしまう。
でも実際には、身体は日々の積み重ねでできています。
たまの治療より、毎日の食事。
一時的な頑張りより、普段の習慣。
そこが変わらなければ、土台は変わりません。
タバコを吸いながら妊活するのが矛盾しているように、
お菓子や菓子パン、ジャンクフードを日常的に摂りながら妊活するのも同じです。
妊娠したい。
でも、身体に負担をかける習慣はやめたくない。
この状態では、アクセルを踏みながらブレーキも踏んでいるようなものです。
妊活は“治療を受けること”だけではない
不妊治療をしていると、「病院に通っているから妊活している」と思いやすくなります。
ですが、本当の意味での妊活は、病院の外にある時間のほうが圧倒的に長いのです。
クリニックでの治療が月に数回だとしても、普段の生活は毎日続きます。
何を食べるのか。
いつ寝るのか。
身体を動かしているのか。
ストレスをどう処理しているのか。
タバコや甘いものとどう向き合っているのか。
そうした日々の積み重ねが、身体の状態を作っていきます。
つまり、妊活の結果を左右するのは、治療そのものだけではありません。
日常生活の質です。
採卵数が少ない。
排卵が安定しない。
ホルモンバランスが乱れる。
そのような悩みがあるなら、なおさら生活習慣を見直す必要があります。
にもかかわらず、「病院に通っているから大丈夫」「治療しているから何とかなる」と考えて、普段の生活を変えないままでいると、身体はなかなか変わりません。
本気の妊活とは、耳の痛い現実から逃げないこと
本気で妊活している人は、きれいごとだけでは進めないことを知っています。
頑張っているつもりでも、結果が出ないことはある。
努力しても報われないように感じる日もある。
泣きたくなることもある。
人の妊娠報告に傷つくこともある。
それでも、自分にできることを見直して、修正して、また前に進もうとする。
これが本気です。
逆に、本気ではない人は「いつかなんとかなる」とどこかで思っています。
今の習慣を大きく変えなくても、治療だけでどうにかなると期待しています。
でも、妊活はそんなに甘くありません。
年齢を重ねれば、時間は取り戻せません。
身体は放っておけば良くなるのではなく、むしろ乱れていくこともあります。
だからこそ、本気で妊活するなら、まず現実を受け入れる必要があります。
今の体重でいいのか。
今の食生活でいいのか。
今の睡眠でいいのか。
今のストレス状態でいいのか。
今もタバコを吸っていていいのか。
こうした耳の痛い問いから逃げずに向き合うこと。
そこからしか、身体は変わりません。
厳しいことを言うのは責めたいからではない
こういう話をすると、「厳しすぎる」「追い詰めるだけではないか」と感じる人もいるでしょう。
ですが、厳しいことを言うのは責めたいからではありません。
本当に危機感を持たなければいけない人が、現実から目をそらしてしまうからです。
優しい言葉だけでは変われないことがあります。
励ましだけでは届かないことがあります。
今のままではまずい、と気づいて初めて行動が変わる人もいます。
妊活はメンタルも大事です。
自分を責めすぎるのはよくありません。
でも、自分を甘やかしすぎるのも違います。
必要なのは、責めることではなく、
現実を直視して行動を変えることです。
同じ妊活でも、中身はまったく違う
「妊活しています」という言葉は同じでも、その中身は人によって全く違います。
本気で身体を変えようとしている人もいれば、
何となく病院に通っているだけの人もいる。
生活習慣を改めて、毎日努力している人もいれば、
今まで通りの暮らしを続けながら結果だけを望む人もいる。
だから、本気の人が「同じにしないでほしい」と思うのは当然です。
妊活は、言葉ではなく中身です。
どれだけ自分の身体と真剣に向き合っているか。
どれだけ日常を変える覚悟があるか。
そこに大きな差が出ます。
まず変えるべきは、妊娠しにくくしている習慣
妊娠したいなら、最初にやるべきことはシンプルです。
妊娠しにくくしている習慣を減らすことです。
特別なことを増やす前に、マイナスを減らす。
これが大切です。
乱れた食生活。
慢性的な睡眠不足。
運動不足。
冷え。
ストレス過多。
喫煙。
お菓子、菓子パン、ジャンクフードの習慣。
そうした積み重ねが、身体にとって負担になっているなら、そこを変えない限り土台は整いません。
妊活は近道を探すものではありません。
身体の土台を作り直す作業です。
地味で、面倒で、時間もかかります。
でも、それを避けていては、結果も変わりません。
まとめ
本気で妊活している人からすると、
生活習慣を変えず、身体の危険信号を無視したまま「妊活しています」と言う人に対して、
「同じにするな」と思うのは当然です。
それは冷たさではなく、
妊活の厳しさを知っているからこその感覚です。
妊活は、願うことではなく整えること。
治療を受けることだけではなく、日常を変えること。
そして、本気で向き合うとは、耳の痛い現実から逃げないことです。
「妊娠したらやめる」ではなく、
妊娠したいから今やめる。
「妊娠したら食事を変える」ではなく、
妊娠したいから今変える。
授かりたいなら、まずは授かりにくくしている習慣を手放すこと。
そこからしか、本当の意味での妊活は始まりません。

