薬を飲んでも妊娠しない理由。見落とされがちな「血行」と体の土台
先日、看護師さんと話をしていたときのことです。
その方は、内科で薬をもらったけれど風邪が治らないため、今度は別の呼吸器科で薬をもらいに行くと話されていました。
私はそのとき、風邪そのものを治す薬はこの世に存在しないことをお伝えしました。
風邪薬は、咳、鼻水、喉の痛み、熱などの症状を和らげるためのものです。
薬で症状を抑えている間に、最終的に体を回復へ向かわせているのは、自分自身の免疫力です。
つまり、薬がすべてを治しているわけではありません。
もし疑問に感じる方は、薬剤師さんに聞いてみてください。薬の役割と、体が回復する仕組みについて、わかりやすく説明してくれるはずです。
妊活でも「薬だけ」に頼っていませんか?
これは妊活でも同じです。
妊活中に、デュファストンなどの黄体ホルモン薬を服用されている方もいます。
もちろん、医師の判断で必要な薬が処方されているわけですから、自己判断でやめたり、勝手に量を調整したりするものではありません。
ただし、ここで見落としてはいけないことがあります。
同じ薬を使っていても、体の状態によって受け取り方に差が出るということです。
薬が悪いのではなく、体の土台が整っていない
血行が良い体と、血行が悪い体。
冷えが少ない体と、いつも下半身が冷えている体。
睡眠が整っている体と、自律神経が乱れている体。
栄養が満たされている体と、偏った食生活が続いている体。
このように体の土台が違えば、同じ薬を使っていても、体の反応に差が出るのは自然なことです。
多くの方は、妊活中に薬や治療に意識が向きます。
「どの薬がいいのか」
「どの治療法がいいのか」
「次は何を試せばいいのか」
もちろん、それも大切です。
しかし、それと同じくらい大切なのが、薬や治療を受け取る体の状態を整えることです。
血行を悪くする生活習慣
妊活中に見直したいのが、血行を悪くする生活習慣です。
- 運動不足
- 冷え
- 自律神経の乱れ
- 偏った食生活
- 喫煙
- 水分不足
- 長時間同じ姿勢
- 睡眠不足
- ストレスの蓄積
こうした習慣は、血行を悪くする原因になります。
血行が悪くなれば、体のすみずみまで酸素や栄養が届きにくくなります。
老廃物の回収も滞りやすくなります。
当然、子宮や卵巣まわりの環境にも影響が出やすくなります。
それなのに、血行を悪くする生活を続けたまま、「薬を飲んでいるのに変わらない」「治療しているのに結果が出ない」「なんで授からないんだろう」と悩んでしまう方は少なくありません。
妊活は薬だけで完結しない
妊活は、薬だけで完結するものではありません。
病院の治療だけで完結するものでもありません。
毎日の食事、睡眠、運動、体を冷やさない習慣、ストレスとの向き合い方、血流を妨げない姿勢や生活リズム。
こうした日々の積み重ねが、妊娠しやすい体の土台を作っていきます。
大切なのは、「薬を飲んでいるから大丈夫」ではなく、薬が働きやすい体に整えているかという視点です。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいませんか?
血行を悪くする生活を続けながら、妊娠しやすい体を目指すのは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものです。
病院で薬をもらう。治療を受ける。サプリを飲む。妊活に良いと言われることを試す。
それ自体は悪いことではありません。
しかし、その一方で、運動不足、冷え、睡眠不足、偏った食生活、喫煙、水分不足、長時間同じ姿勢が続いているなら、体は妊娠しやすい方向へ進みにくくなります。
薬や治療に頼ることが悪いのではありません。
ただ、薬や治療だけに頼り切って、生活習慣を変えないままでは、体はなかなか変わりません。
妊活で本当に見直すべきこと
妊活で本当に見直すべきなのは、「何を飲むか」「どの治療を受けるか」だけではありません。
それ以上に大切なのは、その薬や治療を受け取れる体になっているかということです。
血行が悪い体、冷えやすい体、疲れが抜けにくい体、自律神経が乱れている体、栄養が偏っている体。
この状態のまま、薬や治療だけで結果を求めるのは、体にとってかなり厳しい妊活です。
まずは、妊娠しやすい体の土台を整えること。
その上で、必要な医療や薬を活かしていくこと。
この順番が大切です。
まずは血行を良くする習慣から
妊活中にできることは、特別なことばかりではありません。
- 少し歩く
- 湯船に浸かる
- 冷たい飲み物を控える
- 食事を整える
- 水分を意識する
- 長時間座りっぱなしを避ける
- 睡眠時間を確保する
- スマホを見る時間を減らして早く寝る
小さな行動でも、毎日積み重ねれば体は変わります。
妊活は、一発逆転を狙うものではありません。
日々の積み重ねによって、体の土台を整えていくものです。
薬や治療の力を活かせる体へ
妊活は、病院任せにするものではありません。
薬任せにするものでもありません。
自分の体を整えることも、妊活の大切な一部です。
薬や治療の力を活かすためにも、まずは血行の良い体、冷えにくい体、回復しやすい体を目指していきましょう。
運動不足、冷え、自律神経の乱れ、偏った食生活、喫煙、水分不足、長時間同じ姿勢。
こうした血行を悪くする習慣を続けながら、「なんで授からないんだろう」と悩む前に、まずは自分の体の土台を見直すことが大切です。
妊娠しやすい体は、毎日の生活の中で作られていきます。
薬を活かすためにも、治療を活かすためにも、まずは血行を整える妊活を始めていきましょう。
