妊活をしていると、ふとした瞬間に不安が押し寄せてくることがあります。
「このままで大丈夫かな」
「今月も結果が出なかったらどうしよう」
「もっと何かしなければいけないのでは」
「時間だけが過ぎていく気がする」
頭では考えすぎても仕方がないと分かっているのに、気づけばまた同じことを考えてしまう。
そんな自分に対して、
「私は意志が弱いのかな」
「もっと前向きにならなければ」
「まだ準備が足りないのかもしれない」
と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、妊活の不安が消えないのは、必ずしも意志が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。
大きな理由のひとつは、期待と不安の両方を、まだ起きていない「未来」に置き続けていることです。
現実より「想像」が人を苦しめることがある
人は、実際に起きている出来事だけで苦しくなるわけではありません。
むしろ、
「もし、こうなったらどうしよう」
「この先もうまくいかなかったらどうしよう」
「もっと悪い結果になったらどうしよう」
という、まだ起きていない未来を何度も頭の中で想像することで、不安が大きくなることがあります。
現実では何も起きていない時間にも、頭の中では何度も失敗を経験しているような状態です。
たとえば、次の検査結果が出る前から悪い結果を想像する。
生理予定日が近づくたびに、
「また今回もダメだったら」と考える。
病院へ行く前から、
「何か問題が見つかったらどうしよう」と心配する。
もちろん、不安になること自体が悪いわけではありません。
それだけ真剣に妊活と向き合っているからこそ、未来について考えてしまうのは自然なことです。
ただし、未来の想像に意識を奪われ続けてしまうと、「今できること」が見えにくくなってしまいます。
期待も不安も「未来」にある
妊活では、
「妊娠したい」
「赤ちゃんを迎えたい」
という期待があります。
その一方で、
「妊娠できなかったらどうしよう」
「時間がかかったらどうしよう」
という不安もあります。
実は、期待も不安も同じ「未来」に存在しています。
まだ起きていない未来に意識を置き続けると、心は常に揺れ動きます。
良い結果を想像した時には安心し、少しでも悪い情報を見れば不安になる。
SNSで妊娠報告を見れば焦り、検索した記事に年齢の話が書かれていれば急に怖くなる。
こうして心が未来と情報に引っ張られ続けると、実際には何も変わっていない一日の中でも、精神的には疲れてしまいます。
未来の結果はコントロールできない
妊活で苦しくなる理由のひとつに、「自分では完全にコントロールできないもの」を何とかしようとすることがあります。
妊娠する時期。
検査結果。
排卵のタイミング。
採卵数。
受精結果。
周囲の人の妊娠や出産。
こうしたことは、自分の努力だけで100%決められるものではありません。
しかし一方で、自分で選べることもあります。
今日何を食べるのか。
何時に寝るのか。
体を動かすのか。
水分をとるのか。
疲れた時に無理を続けるのか。
スマホを見続けるのか。
今の生活習慣を見直すのか。
未来そのものは選べなくても、今日の行動は選ぶことができます。
ここが、とても大切です。
妊活は「未来を心配する時間」ではない
妊活というと、どうしても「妊娠できるかどうか」に意識が集中します。
しかし、本来やるべきことは、未来の結果を何時間も考えることではありません。
今の自分の体や生活を見ながら、今日できることを積み重ねていくことです。
たとえば、妊娠のことを1時間考え続けても、体はほとんど変わりません。
でも、その1時間で、
食事を整える。
少し歩く。
湯船につかる。
睡眠時間を確保する。
翌日の食事を準備する。
こうした行動をひとつ行えば、少なくとも生活は前に進みます。
不安をゼロにすることよりも、不安があっても今日できることをやる。
その方が妊活では現実的です。
「不安にならないようにしよう」と頑張らなくていい
不安になると、
「考えないようにしよう」
「もっと前向きになろう」
と頑張ってしまう人もいます。
しかし、「考えないようにしよう」と思うほど、かえってそのことばかり考えてしまうことがあります。
ですから、不安が出てきた時は、無理に消そうとしなくても構いません。
「あ、今私は未来のことを考えているな」
と気づくだけでも十分です。
そして、
「では、今日できることは何だろう」
と意識を現在に戻します。
未来のことを考えてはいけないのではありません。
未来を考えたあとに、今の行動へ戻ってこられることが大切なのです。
今日に意識を戻すための小さな習慣
不安が強くなった時は、次のように自分へ問いかけてみてください。
「今、実際に起きていることは何?」
「それは現実?それとも想像?」
「今日、自分で変えられることは何?」
この3つだけでも、頭の中で膨らんだ未来の不安と、今の現実を分けやすくなります。
たとえば、
「このままずっと妊娠できなかったらどうしよう」
という考えが浮かんだとします。
それは「今起きている現実」ではなく、「未来についての想像」です。
では、今できることは何か。
「今日は0時前に寝よう」
「夕食はいつもより野菜とタンパク質を意識しよう」
「30分だけ歩こう」
このように、考える対象を未来から行動へ変えていきます。
妊活は一日単位で考えていい
妊活では、半年後、一年後を考え始めると急に不安が大きくなることがあります。
「このまま半年経ったら」
「来年になったら」
「もっと年齢を重ねたら」
先のことを考えるほど、頭の中では問題が大きく見えてしまいます。
もちろん、年齢や時間を意識することは大切です。
だからこそ、未来を怖がるだけではなく、今日の行動を変える必要があります。
半年分の妊活を今日一日で行うことはできません。
でも、今日一日の生活なら変えられます。
そして、その今日が30日続けば一ヶ月になります。
一ヶ月が積み重なれば三ヶ月になります。
未来は、特別な一日の結果ではなく、普段の一日の積み重ねでつくられていきます。
「何かしなければ」という不安で増やしすぎない
不安になると、人は何か新しいことを追加したくなります。
サプリメントを増やす。
新しい健康法を探す。
SNSで情報を集める。
口コミを読み続ける。
しかし、妊活は「やることを増やせば増やすほど安心できる」というものではありません。
情報を増やしすぎることで、逆に迷いが増えることもあります。
大切なのは、たくさん知ることよりも、自分に必要な基本を継続することです。
食事。
睡眠。
運動。
休養。
生活リズム。
特別なことより、毎日の普通の生活を整えることの方が、長い目で見ると大切です。
妊活で見るべきなのは「今日の自分」
SNSを開けば、妊娠報告や出産報告が目に入ります。
同じ年代の人が妊娠したという話を聞けば、
「私はまだなのに」
と感じることもあるでしょう。
しかし、他人の未来と自分の現在を比べても、自分の妊活は前に進みません。
見るべきなのは、他人ではなく今日の自分です。
昨日より少し早く眠れた。
以前より食事を意識できるようになった。
歩く習慣が続いている。
生活リズムが安定してきた。
こうした小さな変化は、派手ではありません。
しかし、妊活ではこの積み重ねが大切です。
結果ではなく「今日できたこと」を確認する
妊活では結果だけを見ていると、
妊娠した=成功
妊娠していない=何も変わっていない
という考え方になりやすくなります。
しかし、体はそんなに単純ではありません。
生活を変えたからといって、翌日に大きな変化が現れるわけではありません。
だからこそ、毎日結果を確認するのではなく、
「今日やると決めたことをできたか」
を確認してみてください。
今日、朝食を食べた。
今日、間食を控えられた。
今日、20分歩いた。
今日、少し早く布団に入った。
これらも立派な前進です。
妊活では、結果だけではなく、結果につながる行動を続けられているかを見ることが大切です。
不安があるからこそ「今」に戻る
妊活中に不安になることはあります。
完全に不安のない状態を目指さなくても構いません。
不安が出た時に、
「また未来に意識が行っているな」
と気づき、
「では今日、自分にできることは何か」
と戻ってくる。
その繰り返しでいいのです。
未来の結果は、今日の自分には決められません。
しかし、未来につながる今日の過ごし方は、自分で選ぶことができます。
今日できることを、今日やる
妊活の不安が消えないのは、あなたの意志が弱いからではありません。
期待も不安も、まだ起きていない未来に置き続けていると、誰でも心は疲れます。
だからこそ、未来を何度も想像するよりも、今日に意識を戻してみてください。
今日、何を食べるか。
今日、どう過ごすか。
今日、何時に眠るか。
今日、自分の体のために何を選ぶか。
妊娠という未来を直接コントロールすることはできません。
でも、その未来につながる一日は、自分でつくることができます。
「どうなるだろう」と未来を心配し続けるより、
「今日できることを、今日やる」
妊活では、その積み重ねを大切にしていきましょう。
町田で妊活について相談したい方へ
妊活は、情報をたくさん集めることよりも、
「今の自分は何を優先した方がいいのか」を整理することが大切です。
さがみ鍼灸整骨院では、
現在の身体の状態や生活習慣を確認しながら、
鍼灸・整体などを組み合わせて妊活をサポートしています。
これから妊活を始める方、
病院での治療と並行して身体を整えたい方もご相談ください。

