体外受精(IVF)前後の過ごし方|妊娠力を引き出す養生法とセルフケア 4️⃣

不妊症

体外受精(IVF)前後の過ごし方|妊娠力を引き出す養生法とセルフケア

体外受精(IVF)は、心身ともに負担のかかる大きなステップです。
「できる準備は全部したい」「移植後はどう過ごせばいいの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、体外受精の前後に意識したい養生法とセルフケアについて、東洋医学的な視点も交えながらお伝えします。

※通っているクリニックの指示がある場合は、そちらを最優先してください。


1. 採卵前に整えておきたいこと

(1)睡眠リズムを整える

ホルモン分泌は睡眠中に盛んになります。
採卵準備の時期こそ、夜更かしをやめ、可能であれば24時までには就寝できる生活リズムに整えていきましょう。

(2)体を冷やさない

排卵誘発剤などの影響で、お腹の張りやだるさを感じる方も多い時期です。
お腹・腰・足首を冷やさない服装を心がけ、薄手の腹巻きなどを使って子宮・卵巣まわりを守りましょう。

(3)無理なダイエットはしない

「少しでも体重を落とした方がいいかも」と思って、極端な糖質制限やカロリー制限をしてしまう方もいますが、採卵前の無理なダイエットはおすすめできません。
バランスのよい食事で、身体に十分な栄養を届けることを優先しましょう。

(4)鍼灸で血流と自律神経を整える

採卵前から鍼灸を取り入れることで、

  • 子宮・卵巣まわりの血流サポート
  • 不安や緊張による自律神経の乱れを整える

といった目的で通われる方も増えています。
「薬の副作用でしんどい」「メンタルが落ち込みやすい」という方にも、一つの選択肢になります。


2. 移植前後の養生ポイント

(1)基本は「いつも通り+少し丁寧に」

多くのクリニックでは、「普段通りの生活で大丈夫」と案内されます。
激しい運動やサウナ・長時間の熱いお風呂などは避けつつ、日常生活はできるだけ普段通り過ごしてOKです。

(2)体を温めすぎない・冷やしすぎない

「お腹を冷やしてはいけない」と気にするあまり、ホッカイロを貼りまくったり、熱すぎるお風呂に長く入るのもNGです。
ポカポカ気持ちいい程度を目安に、温めすぎ・のぼせに注意しましょう。

(3)情報を見すぎない=心の養生

移植前後は、SNSやネット検索で「成功例・失敗例」をつい見てしまいがちです。
ですが、他人の情報を見すぎることは、ストレスや不安を増やす大きな原因になります。

思い切って「情報断ち」をして、好きな音楽・読書・リラックスできる時間を増やしてみてください。

(4)呼吸・ストレッチでリラックス

深い呼吸とやさしいストレッチは、自律神経を整え、子宮まわりの血流アップにもつながります。
寝る前に、5分だけでも「ゆっくり吸って、ゆっくり吐く」を意識してみましょう。


3. パートナーとのコミュニケーションも大切な養生

体外受精は、身体だけでなく心にも大きなプレッシャーがかかる治療です。
パートナーと気持ちを共有し、「一人で頑張っている」と感じないようにすることも大切な養生の一つです。

  • 不安な気持ちを言葉にしてみる
  • 「頑張っているね」とお互いに声をかけ合う
  • 治療以外の話題も大事にする時間を作る

心が少し軽くなるだけでも、体の力みが抜けて、呼吸も深くなります。


まとめ:クリニックの治療+自分に合った養生で体外受精をサポート

体外受精の結果は、誰にもコントロールできない部分があります。
だからこそ、「自分の体と心をできる範囲で整えておくこと」が、とても大切になってきます。

睡眠・冷え対策・食事・ストレスケア、そして鍼灸や整体など。
あなたに合った養生法を組み合わせることで、「やれることはやった」と納得のいく妊活につながっていきます。

体外受精前後の過ごし方や、鍼灸による妊活サポートに興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたのステージに合わせたケアをご提案します。