妊娠・出産を目指すなら見直したい毎日の食生活
妊活中、葉酸や鉄分、ビタミンなどの栄養素を意識している方は多いと思います。
しかし、その一方で、毎日食べている食品の原材料表示を確認していますか?
菓子パン、スナック菓子、清涼飲料水、コンビニ弁当、冷凍食品、ファストフード。
手軽で便利な食品には、さまざまな食品添加物や加工油脂が使用されています。
もちろん、食品添加物がすべて有害というわけではありません。日本で使用が認められている添加物は、安全性評価を踏まえて使用基準が設けられています。
それでも、妊娠・出産を目指しているのであれば、何を食べるかだけでなく、どのような食品を日常的に選んでいるかを見直すことが大切です。
① タール色素|見た目を鮮やかにする合成着色料
食品の原材料表示に「赤色3号」「赤色106号」「黄色4号」「青色1号」などと書かれているのを見たことはありませんか?
これらはタール色素と呼ばれる合成着色料です。
和菓子、漬物、清涼飲料水、菓子類などの着色に使用されることがあります。
赤色3号
米国食品医薬品局(FDA)は2025年、赤色3号について食品への使用許可を取り消しました。
食品メーカーには2027年1月までの対応期限が設けられています。
これは動物実験で確認された発がん性に関する米国の法的基準による判断であり、通常の食品摂取によって人に発がん性が生じると証明されたわけではありません。
赤色106号
日本では一部の食品への使用が認められていますが、米国やEUでは食品添加物として認可されていません。
黄色4号・黄色5号
一部の人では過敏反応が起こる場合があります。
また、EUでは黄色4号や黄色5号など特定の合成着色料を含む食品について、子どもの活動や注意力への影響に関する警告表示が求められています。
ただし、タール色素の摂取が直接的に不妊や妊娠率低下を引き起こすという十分な科学的証拠はありません。
妊活中は、見た目の鮮やかさだけで食品を選ぶのではなく、栄養価や原材料にも目を向けてみましょう。
② 乳化剤|腸内環境との関係が研究されている添加物
乳化剤は、水と油を混ぜ合わせたり、食品の食感を保ったりするために使用されます。
パン、アイスクリーム、ドレッシング、菓子類など、さまざまな加工食品に含まれています。
近年、一部の乳化剤が腸内細菌叢や腸の粘液層に影響を与える可能性が研究されています。
特に、カルボキシメチルセルロースやポリソルベート80などについて、動物実験や一部のヒト研究で腸内環境への変化が報告されています。
ただし、乳化剤には多くの種類があり、すべてが同じ影響を及ぼすわけではありません。
妊活中は腸内環境も意識する
腸は食べ物を消化し、栄養素を吸収する重要な器官です。
腸内環境を整えるためには、特定の添加物だけを気にするのではなく、食物繊維を含む野菜、海藻、豆類、全粒穀物などを取り入れ、食生活全体を整えることが大切です。
③ 酵母エキス|強いうま味に慣れた食生活になっていませんか?
酵母エキスは、酵母からうま味成分を抽出した食品原料です。
日本では食品添加物ではなく、一般的に食品として扱われています。
そのため、「化学調味料無添加」と表示された加工食品にも使用されることがあります。
酵母エキスは少量でも食品にコクや強いうま味を加えることができます。
ここで見直していただきたいのが、日常の味付けに対する感覚です。
濃い味付けや強いうま味の食品を頻繁に食べていると、素材本来の薄味や野菜の繊細な味を「物足りない」と感じるようになる場合があります。
すると、自然と味の濃い食品を選ぶ機会が増えていきます。
加工食品やチェーン店の味付けに慣れていませんか?
例えば、次のような食習慣に心当たりはありませんか?
- 自炊よりも加工食品を選ぶことが多い
- 外食では味付けの濃いチェーン店を選びがち
- 野菜本来の味では物足りない
- 薄味の料理をおいしいと感じにくい
- コンビニ弁当や冷凍食品が日常の食事になっている
- 手軽さを優先して食事を選んでいる
このような食習慣が、いつの間にか当たり前になっていませんか?
日常的に濃い味付けを好むようになると、自炊でも調味料を多く使ったり、外食でも濃い味付けの料理を選んだりすることがあります。
その結果、加工食品や外食に偏った食生活が続いてしまう場合があります。
気をつけたいのは、強いうま味や濃い味付けを好む食習慣全体です。
妊活中は「おいしさ」だけでなく栄養の質を考える
妊活中に大切なのは、単にお腹を満たすことではありません。
たんぱく質、鉄分、葉酸、ビタミン、ミネラルなど、妊娠前から必要な栄養素をバランスよく摂ることです。
加工食品や外食が中心になると、食品の選び方によっては、必要な栄養素が不足する場合があります。
妊活のためにサプリメントを飲んでいても、毎日の食事が菓子パン、コンビニ弁当、ファストフードばかりでは、食生活を改善する余地が残されています。
「無添加だから安心」と考えるのではなく、原材料表示を確認し、日常的にどのような食品を選んでいるのかを見直してみましょう。
素材本来の味を楽しむ機会を増やし、野菜、魚、肉、卵、大豆製品などを取り入れた食事を心がけることが大切です。
妊娠・出産を目指すのであれば、味付けの好みや食品を選ぶ習慣から見直していきましょう。
④ 植物油脂|加工食品に含まれる油の質を考える
菓子パン、スナック菓子、揚げ物、ファストフードなどに使用される植物油脂。
植物油脂そのものが悪いわけではありません。
重要なのは、油の種類、製造方法、摂取量です。
トランス脂肪酸への注意
一部の加工油脂には、製造工程によって工業的なトランス脂肪酸が含まれることがあります。
トランス脂肪酸の過剰摂取は、心血管疾患のリスクを高めることが知られています。
マーガリンやショートニングには、製品によってトランス脂肪酸が含まれる場合があります。ただし、近年は含有量を減らした商品もあります。
オメガ6系脂肪酸は摂取バランスが大切
大豆油、コーン油、サフラワー油などには、オメガ6系脂肪酸が多く含まれています。
オメガ6系脂肪酸は体に必要な必須脂肪酸であり、一律に有害なものではありません。
大切なのは、揚げ物や高脂肪の加工食品ばかりに偏らないことです。
魚に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸も意識しながら、脂質の摂取バランスを整えていきましょう。
妊活しているのに、食生活は独身時代のまま?
ここまで4つの食品成分を紹介しました。
しかし、本当に見直していただきたいのは、食品添加物だけではありません。
例えば、こんな食生活になっていませんか?
- 朝食は菓子パンとコーヒーだけ
- 昼食はコンビニ弁当やカップ麺
- 夕食はファストフードや冷凍食品
- 小腹が空いたらスナック菓子
- 水分補給は甘い清涼飲料水
- 休日は外食やデリバリーが中心
忙しい毎日の中で、加工食品を利用すること自体が悪いわけではありません。
問題は、手軽さを優先するあまり、必要な栄養が十分に摂れていないことです。
妊活のためにサプリメントを飲んでいるのに、普段の食事は栄養バランスが偏ったまま。
これでは、食生活を改善する余地が残されているかもしれません。
妊娠・出産を目指すなら「何を避けるか」より「何を食べるか」
妊活では、避けるべき食品ばかりに意識が向きがちです。
しかし、それ以上に大切なのは、必要な栄養素を毎日の食事から摂ることです。
- 卵、魚、肉、大豆製品などからたんぱく質を摂る
- 緑黄色野菜などから葉酸やビタミンを補う
- 赤身肉、魚介類、豆類などから鉄分を摂る
- 青魚などからEPA・DHAを取り入れる
- 野菜、海藻、きのこ類などで食物繊維を補う
- 加工食品や外食に偏らない食事を心がける
特に妊娠を計画している女性には、通常の食事に加えて、サプリメント等から1日400μgの葉酸を摂取することが推奨されています。
妊娠は食事だけで決まるものではありません。
年齢、卵子や精子の状態、ホルモン、子宮や卵管の状態など、さまざまな要因が関係しています。
それでも、食生活は今日から見直すことができる大切な生活習慣です。
今日の食事が、未来の体づくりにつながる
妊活をしているからといって、好きなものをすべて我慢する必要はありません。
ただし、今までと同じ食生活を続けることが、本当に自分にとって良い選択なのか、一度考えてみてください。
便利だから。
安いから。
料理が面倒だから。
そんな理由で、毎日の食事を決めていませんか?
妊娠・出産を目指すのであれば、食事の優先順位も見直していきましょう。
大切なのは完璧を目指すことではなく、できることから継続することです。
さがみ鍼灸整骨院の妊活サポート
当院では、妊活鍼灸や整体だけでなく、日常の食生活についてもサポートしています。
食事内容や生活習慣は一人ひとり異なります。
だからこそ、今の自分に必要なことを知り、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。
私たちが目指しているのは、妊娠することだけではありません。
健康な妊娠・出産、そしてその先の育児までを見据えた体づくりです。
「妊活中の食事を見直したい」
「何を食べればよいのかわからない」
「体外受精と並行して生活習慣も整えたい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
町田で妊活について相談したい方へ
妊活は、情報をたくさん集めることよりも、
「今の自分は何を優先した方がいいのか」を整理することが大切です。
さがみ鍼灸整骨院では、
現在の身体の状態や生活習慣を確認しながら、
鍼灸・整体などを組み合わせて妊活をサポートしています。
これから妊活を始める方、
病院での治療と並行して身体を整えたい方もご相談ください。

