体型も変わった。でも一番変わったのはメンタル

ダイエット

ダイエットを始めると、多くの人が最初に気にするのは「体重」です。

何kg減ったのか。
体脂肪率は何%になったのか。
お腹まわりは細くなったのか。
昔の服が着られるようになったのか。

もちろん、こうした身体の変化はダイエットの大きな成果です。

鏡を見たときに身体のラインが変わっていたり、今まできつかった服に余裕ができたりすると、努力してきたことを実感できます。

しかし、ダイエットを続けている人を見ていると、体型以上に大きく変わっているものがあります。

それがメンタルです。

痩せたから自信がついた、だけではありません

「痩せると自信がつく」

確かに、それもあります。

しかし、本当に大きいのは見た目が変わったことだけではありません。

自分で決めたことを、自分で続けられた。

昨日までできなかったことが、少しずつできるようになった。

その積み重ねによって、

「自分にもできる」

という感覚が育っていきます。

これは体重計に表示される数字以上に大きな変化です。

「できない理由」を探すことが減ってくる

ダイエットを始めたばかりの頃は、行動できない理由がたくさん出てきます。

仕事が忙しかった。
疲れていた。
雨が降っていた。
外食だった。
お菓子をもらった。
旅行に行った。
今日は気分が乗らなかった。

もちろん、毎日同じ生活を送れる人はいません。

予定外のことも起こります。

ただ、ダイエットがうまく進み始めると、考え方が少しずつ変わってきます。

「今日はできない」

ではなく、

「今日は何ならできるだろう?」

と考えられるようになります。

30分歩けなければ10分歩く。
外食になったら次の食事で調整する。
食べ過ぎたら翌日からいつもの生活に戻す。

完璧にできるかどうかではなく、今できることを選ぶようになります。

一度の失敗で全部を投げ出さなくなる

ダイエットで大きな差になるのが、失敗したあとの行動です。

以前なら、

「昨日食べすぎたから、もうダメだ」

「体重が増えたから、頑張っても意味がない」

「今日はお菓子を食べたから、夜も好きなものを食べよう」

となっていたかもしれません。

しかし、継続できるようになってくると、一回の失敗と長期的な結果を分けて考えられるようになります。

一食食べすぎても、ダイエットそのものが失敗したわけではありません。

一日歩けなくても、今まで積み重ねてきたものがゼロになるわけでもありません。

大切なのは、そのあと元の習慣に戻れることです。

この「戻れる力」が身についてくると、ダイエットはかなり安定します。

体重の数字にも振り回されにくくなる

ダイエット中は、毎日の体重に一喜一憂してしまいがちです。

300g減っただけで嬉しくなり、500g増えただけで落ち込む。

しかし、体重は水分量、食事量、排便、塩分、睡眠など、さまざまな影響を受けます。

だからこそ、毎日の数字だけを見て感情的になるのではなく、記録を見ながら判断することが大切です。

体重が増えたのであれば、

「昨日は何を食べたか」
「水分は摂れていたか」
「歩数はどうだったか」
「睡眠時間はどうだったか」

を確認する。

そして、必要であれば今日の行動を修正する。

こうした習慣が身についてくると、数字は自分を責める材料ではなく、自分を整えるための情報になります。

「食べたい」にすぐ反応しなくなる

ダイエット前は、

「食べたいと思ったから食べる」

という行動が普通になっていることがあります。

お腹が空いているわけではなくても、お菓子が目に入ったから食べる。

仕事で疲れたから甘いものを食べる。

嫌なことがあったから好きなものを食べる。

つまり、空腹ではなく感情によって食事が左右されている状態です。

ところが生活習慣が整ってくると、

「本当にお腹が空いているのか?」

「ただ疲れているだけではないか?」

「水分不足ではないか?」

「今食べる必要があるのか?」

と、一度考えられるようになります。

食欲を我慢するというよりも、食欲との付き合い方が変わってくるのです。

「やる気」に頼らなくなる

ダイエットが続かない人ほど、「やる気」を重要視します。

今日はやる気があるから運動する。
今日は気分が乗らないから休む。

これでは、その日の感情によって行動が変わってしまいます。

一方、習慣が身についてくると、

「やる気があるかどうか」

は、以前ほど重要ではなくなります。

歯磨きをするときに、毎回やる気を出す人はいないと思います。

それと同じように、

体重を測る。
水分を摂る。
必要な栄養を摂る。
歩く。
身体を動かす。

こうした行動が生活の一部になっていきます。

ダイエットを成功させるために必要なのは、毎日強い意志を持ち続けることではありません。

意志を使わなくても続けられる状態を作ることです。

「自分はこういう人間だから」という思い込みも変わる

「私は意志が弱いから」

「昔から三日坊主だから」

「運動が苦手だから」

「食べることが好きだから痩せられない」

こうした言葉を、自分自身に使っている人は少なくありません。

しかし、それは性格ではなく、今までの習慣によって作られた思い込みかもしれません。

最初は1日5,000歩だった人が、少しずつ歩けるようになる。

毎日お菓子を食べていた人が、食べない日を作れるようになる。

水分をほとんど摂らなかった人が、意識して水分を摂れるようになる。

小さな成功が積み重なるたびに、

「私はできない人」

という認識が、

「やればできる人」

へと変わっていきます。

ダイエットは自分との約束を守る練習でもある

「明日から歩こう」

「夜のお菓子を減らそう」

「毎朝体重を測ろう」

そう決めても、誰かが見張っているわけではありません。

やらなくても誰かに怒られることもありません。

だからこそ、ダイエットでは自分との約束を守れるかどうかが問われます。

そして、その約束を少しずつ守れるようになると、自分への信頼が積み上がっていきます。

自信とは、単に「自分はすごい」と思い込むことではありません。

自分で決めたことを、自分で実行してきた経験から生まれるものです。

体型が変わる頃には、生活そのものが変わっている

体型は、一日で変わりません。

何週間、何ヶ月という生活の積み重ねによって、少しずつ変化していきます。

ということは、体型が変わった頃には、その人の毎日の行動もかなり変わっています。

食事の選び方。
買い物の仕方。
水分の摂り方。
歩く量。
睡眠。
体重の確認。
休日の過ごし方。

以前は特別に頑張らなければできなかったことが、普通にできるようになります。

そして、この「普通」が変わることこそ、ダイエットでは非常に重要です。

昔の普通と、今の普通は違う

ダイエット前には、

「これくらい普通」

と思っていた食事量や間食、運動量があるかもしれません。

しかし、身体は良くも悪くも、その生活を反映します。

今の身体は、これまでの日々の積み重ねによって作られています。

だから、身体を変えたいのであれば、今までの「普通」を少しずつ変えていく必要があります。

その変化を無理なく続けていくと、

昔は大変だった生活が、今では当たり前になってきます。

それが習慣化です。

本当のダイエット成功は「痩せた後」に分かる

短期間だけ食事を極端に減らせば、一時的に体重が落ちることはあります。

しかし、元の生活に戻れば、体重も元に戻りやすくなります。

だから、本当の意味でダイエットが成功したかどうかは、

「何kg痩せたか」

だけでは判断できません。

痩せる過程で、

食事の習慣が変わったか。
運動する習慣が身についたか。
自分の身体を観察する習慣ができたか。
崩れても修正できるようになったか。

こうしたものが身についていれば、リバウンドもしにくくなります。

つまり、減量しながら「太りにくい生活」を覚えていくことが大切なのです。

体型以上に変わるものがある

ダイエットを始めた頃は、

「痩せたい」

「細くなりたい」

「昔の服を着たい」

という気持ちがきっかけかもしれません。

でも、数ヶ月後に振り返ったとき、

「体型も変わったけど、一番変わったのは自分の考え方かもしれない」

と感じられたなら、それはとても大きな成果です。

体重が減ったこと。
体脂肪率が下がったこと。
ウエストが細くなったこと。

それらももちろん大切です。

しかし、それ以上に価値があるのは、

自分の行動を自分で選べるようになったこと。

感情に振り回されても、戻ってこられるようになったこと。

自分の身体を、自分で管理できるようになったこと。

そして、

「私は変われる」

という経験を、自分自身で証明できたことです。

まとめ|身体を変える過程で、心も変わっていく

ダイエットは、単純に体重を減らすだけのものではありません。

毎日の食事を考え、身体を動かし、記録を確認し、必要なら修正する。

この繰り返しの中で、身体だけではなく考え方も変化していきます。

最初は、

「痩せなければ」

と思って始めたダイエットが、

いつの間にか、

「自分の身体を大切にしよう」

「自分で自分を管理しよう」

という生活に変わっていく。

そこまで来れば、ダイエットは単なる減量ではありません。

体型も変わった。だけど、一番変わったのはメンタル。

そう思えるところまで続けられた経験は、ダイエットが終わったあとにも残り続けます。

身体は、これまでの生活の結果です。

そして生活は、今日から変えることができます。

小さな行動でも構いません。

今日できることを一つずつ積み重ねていくことが、身体だけではなく、自分自身を変えていく第一歩になります。