あなたは誰に妊活の相談をしていますか?

不妊症

妊活をしていると、迷うことがたくさんあります。

「この食事でいいのかな?」
「もっと運動した方がいい?」
「このまま続けて大丈夫?」
「みんなは何をしているんだろう?」

そんなとき、あなたは誰に相談していますか?

家族でしょうか。
友人でしょうか。
同じように妊活をしている人でしょうか。
それともSNSやインターネットでしょうか。

妊活では「何をするか」も大切ですが、実はそれと同じくらい、「誰の意見を基準に行動するか」も大切です。

あなたは「誰に」妊活の相談をしていますか?

悩んだとき、人は自分に近い人へ相談したくなるものです。

家族や友人であれば、自分の性格や状況を理解してくれています。

同じ妊活中の人であれば、気持ちを分かってもらいやすいでしょう。

SNSを開けば、妊活についてたくさんの体験談を見ることもできます。

それ自体が悪いわけではありません。

誰かに話を聞いてもらうことで気持ちが整理されたり、「自分だけではない」と感じられたりすることもあります。

ただ、ここで一つ考えてほしいことがあります。

「気持ちを聞いてもらう相手」と「進む方向を相談する相手」は、同じでなくてもいいということです。

「共感」と「判断」は分けて考える

たとえば、同じ妊活中の友人に相談したとします。

「私も同じことで悩んでいるよ」

そう言ってもらえるだけでも心が軽くなることがあります。

しかし、その友人もまた答えを探している途中かもしれません。

友人が実践していることが、あなたにも必要とは限りません。

年齢も違います。

仕事も違います。

睡眠時間も違います。

食生活も違います。

運動習慣も違います。

治療歴や現在の身体の状態も違います。

つまり、同じ「妊活」という言葉でくくられていても、スタート地点は一人ひとり違うのです。

だからこそ、誰かの経験談をそのまま自分の正解にするのではなく、「自分の場合はどうなのか?」と考える必要があります。

SNSには「その人の結果」しか見えない

SNSでは、さまざまな妊活情報が流れてきます。

「これを食べました」
「このサプリを飲みました」
「毎日これを続けました」
「逆に何もしないようにしました」

いろいろな体験談があります。

しかし、そこで見えているのは、その人の生活のほんの一部分です。

何時に寝ているのか。

普段何を食べているのか。

どれくらい身体を動かしているのか。

どのような仕事をしているのか。

身体の状態はどうだったのか。

それまで何年間、どのような生活を積み重ねてきたのか。

投稿だけでは分かりません。

それなのに、目立つ一部分だけを見て、

「私もこれをやればいいんだ」

と考えてしまうと、自分に本当に必要なことが見えなくなる場合があります。

「みんなもやっているから」は妊活の基準にならない

妊活をしている方から、ときどきこんな言葉を聞きます。

「友達も夜更かししています」

「周りもそんなに運動していません」

「みんな普通にお菓子を食べています」

「そこまで気をつけている人はいません」

ここで大切なのは、世間の普通と、自分の妊活に必要な行動は必ずしも同じではないということです。

周りの人が何をしているかではなく、今の自分に何が必要なのか。

そこを基準にしていく必要があります。

妊活は多数決ではありません。

みんなと同じ生活をすれば同じ結果になる、というものでもありません。

相談相手によって答えは変わる

同じ質問でも、誰に相談するかによって返ってくる答えは変わります。

家族に相談すれば、生活や気持ちを考えた答えが返ってくるでしょう。

友人に相談すれば、その人自身の経験をもとにした答えが返ってくるでしょう。

SNSでは、さまざまな人の体験談を見ることができます。

医学的な検査や治療については、担当する医師へ確認することが大切です。

そして、食事・睡眠・運動・日々の身体の使い方など、生活習慣について見直したいのであれば、その分野を理解している専門家から客観的な意見をもらう方法もあります。

大切なのは、一人の人にすべての答えを求めないことです。

気持ちは家族や友人へ、医学的なことは医療機関へ

相談相手には、それぞれ役割があります。

不安やつらさを聞いてほしいときは、信頼できる家族や友人に話す。

検査結果や治療方針について分からないことがあれば、医師に確認する。

生活習慣をどう組み立てるか迷ったら、身体や生活を客観的に見てもらえる専門家へ相談する。

このように相談内容によって相手を変えていけば、情報に振り回されにくくなります。

妊活で迷ったら「自分の現在地」を確認する

妊活では、新しいことを次々と増やしたくなることがあります。

サプリを追加する。

新しい健康法を始める。

SNSで見つけた方法を試してみる。

もちろん、新しいことを知ることは大切です。

しかし、その前に確認してほしいのが日々の基本です。

たとえば、

  • 食事は大きく偏っていないか
  • 睡眠時間を確保できているか
  • 身体を動かす時間があるか
  • 水分を意識しているか
  • 仕事を優先しすぎて生活が崩れていないか
  • 疲れを放置していないか
  • 妊活のための時間を確保できているか

こうした基本的なことは、派手ではありません。

すぐに結果が数字として見えるものでもありません。

だからこそ、多くの人が後回しにしてしまいます。

しかし身体は、特別な一日ではなく、毎日の積み重ねによってつくられていきます。

他人の「普通」ではなく、自分の課題を見る

妊活で迷走しやすい人ほど、周りをよく見ています。

「あの人は何をしているんだろう」

「この人は何を食べているんだろう」

「SNSではこれが流行っている」

情報を集めることに一生懸命になります。

しかし、本当に確認しなければならないのは、他人の生活ではありません。

自分の生活です。

昨日何時に寝たのか。

今日は何を食べたのか。

この一週間、どれくらい身体を動かしたのか。

忙しいことを理由に、後回しにしていることはないか。

改善できる部分はどこなのか。

ここを見つけることが、妊活を前に進める一歩になります。

相談する目的を決めておく

誰かに相談するときは、

「私は何を知りたいのか?」

を少し考えてみてください。

ただ気持ちを聞いてほしいのか。

検査について知りたいのか。

生活習慣を見直したいのか。

自分では気づいていない問題を教えてほしいのか。

目的が分かれば、誰に相談すればいいのかも分かりやすくなります。

相談相手を変えるだけで、見えるものが変わる

同じ場所で、同じ情報を見続け、同じ人だけに相談していると、考え方も似た方向へ偏っていきます。

そんなときは、違う視点を入れてみることも大切です。

自分では「普通」と思っていた生活が、客観的に見ると見直せる部分だった。

自分では十分やっていると思っていたけれど、実際には続けられていなかった。

逆に、頑張りすぎている部分が見つかることもあります。

人は、自分自身の生活を完全に客観視することはなかなかできません。

だからこそ第三者の視点が役立つことがあります。

妊活は「誰かの正解」を集めることではない

妊活をしていると、正解を探したくなります。

これを食べればいい。

これを飲めばいい。

これをやればいい。

そんな分かりやすい答えが欲しくなります。

しかし、本当に大切なのは、誰かの正解を集め続けることではありません。

自分の現在地を知り、自分に必要なことを選び、それを継続できる生活へ変えていくことです。

食事だけ整えても睡眠が乱れていたらどうでしょう。

運動だけ頑張っても、毎日の食生活が大きく崩れていたらどうでしょう。

サプリを増やしても、生活そのものを見直していなければ、本当に優先すべきことを見失ってしまうかもしれません。

妊活は、一つの方法だけを見るのではなく、生活全体を見ることが大切です。

「私は誰の意見を基準にしている?」と考えてみる

もし今、妊活で迷っているのであれば、一度こんなふうに考えてみてください。

私は今、誰の意見を基準に妊活をしているだろう?

その人は、私の身体や生活をどこまで理解しているだろう?

私は情報を集めたいのか、それとも自分に必要なことを知りたいのか?

この問いを持つだけでも、情報との付き合い方は変わってきます。

妊活で大切なのは、自分に必要な行動を続けること

周囲と比べる必要はありません。

SNSで誰かが何をしているかに振り回される必要もありません。

大切なのは、今の自分に必要なことを知ること。

そして、一度決めたことを毎日の生活の中へ落とし込み、継続していくことです。

妊活では、大きなことを一度だけ頑張るより、小さなことを続けられる生活をつくる方が大切です。

そのためにも、迷ったときはぜひ、

「私は誰に妊活の相談をしているだろう?」

と考えてみてください。

話を聞いてもらう相手。

医学的なことを確認する相手。

生活を見直すために相談する相手。

それぞれを上手に使い分けながら、自分自身の妊活をつくっていきましょう。

妊活は、誰かと同じことをするためのものではありません。

自分の身体と生活を知り、今できることを一つずつ積み重ねていく。

その積み重ねこそが、これからの自分をつくっていきます。